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なぜ学習する言語が英語なのか

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この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、くみです。

『日本人として、英語で説明する事が多い話題』の(1)でも(2)でも、ブックマークコメントで「どうして現地/他の言語ではないのか?」というコメントがついていました。
相手の言葉を学ぶという事について普段色々考える事もあり、いい機会なので私の考えを書きますね。

[aside type=”boader”]はてなブログからWordPressに移行した時にブックマークが持っていけなかったので現記事には付いていませんが、それぞれ下のURLで見れます。

[/aside]

なぜ学習する言語が英語なのか?その質問/批判に対して私の返事が3つあります。

  1. 現地語/他の言葉も使ってます
  2. 現時点で私にとって英語が時間の投資効率が一番いいのです
  3. 定住するなら、現地の言葉の方が優先順位が高くなる事はある

現地語/他の言葉も使ってます

そもそも前提が誤っている。
英語を学んでいる=他の言語を学んでない、ではないです。現地の言葉も使ってますよ。『Aを使っている=Bを使っていない』ではなくて『Aを使っている∩Bを使っている』の集合もあるよね??
なぜ英語の記事を書いただけで『英語以外の外国語を学ぼう・話そうとしない』などと決めつけられにゃならんのだ。東南アジア数か国語で挨拶や数言えるよ。

私のポリシーの一つに『相手の言語や歴史を学ぶことは相手の文化や背景を尊重すること』というのがあります(これは別記事として詳しく書きます)。ベトナム語なんて短い期間だけどお金払って習っていたし、LINEのベトナム語スタンプまで作っておるのだよ。
この辺の記事を読んでもらえれば、私の姿勢は分かると思います…。

私の今の暮らし上、リソースと必要性の関係で英語以外の言語が一つに絞れないので、深い学習にまでは至っていません。次項で説明します。

現時点で、英語が私にとって一番時間の投資効率がいいのです

英語はアメリカ人やイギリス人のものではなく、共通語化している

色んな国の人が集まっている場で、あえて英語以外の言語を使う必要性は特殊な状況を除いてほぼないです。

例えばトルコ人とイタリア人と中国人が英語で談笑しているところを想像してみてほしいのですが、そこで誰かが中国人だからってあえて中国語で話そうとする必要性ってあんまりないですよね。中国を訪れているなら分かるけど…
ゲストハウスで色んな人に出会ってきましたけど、国の外に出ている人は大体みんな英語上手です。

https://twitter.com/Yonge_Finch/status/510646516822716416

マジこれ。これ経験してる人なら「何で現地語ではなくて英語を学ぶのか」なんて思わないです。定住して現地社会に溶け込もうとしている、とかなら分かるけど。

『英語』“よりも”『カタコトの相手の言葉』“の方がいい”か?

『英語を学ぶよりも、カタコトでもいいから相手の言葉を話すように努力した方がいい』という意見について。
ここ半年くらいの海外生活で出会った人たちの国籍は、

中国、韓国、香港、台湾、トルコ、フランス、イギリス、オランダ、アメリカ、カナダ、ニュージーランド、オーストラリア、イタリア、ドイツ、スイス、スロベニア、マセドニア、インドネシア、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インド

こんな感じです。
これら全ての国の言葉を「カタコトでも話せる」レベルにできます?東南アジアだけでもちょっと大変ですよ。

他の人にとってもそうで。だから前項に書いたとおり、みんな英語でコミュニケーションをとっているんですよね。別に英語のネイティブスピーカーに合わせているわけではなく、共通語として英語を使っているんです。
例えば香港人とトルコ人2人の間でも英語で話しています。「なんでカタコトででもトルコ語で話さないんだ」とか「なんでカタコトででもマンダリンで話さないんだ」みたいな話にはならないです。

もちろん最初の項に書いたとおり、相手の言語をカタコトでも話したほうが、仲良くなる上で良いというのは間違いないです。私も「コンニチハー」「アリガトー」とか言われるとうれしいですし。(日本語の挨拶を知っている人は結構います。ありがたい)
なので私も、色んな国の言葉で「Hello」と「Thank you」くらいは言えるようになりたいです。

しかし、カタコトで挨拶してから、その後はどうしますか?
相手の言葉でカタコトで「コンニチハ」とか「ワタシノナマエハKumiデス」とか言っても、一瞬ネタにはなりますがそのあとは確実に英語の会話になります。そこから先喋れなかったら輪に入れません。
100%無理とは言わないけど、意思疎通できないと仲良くなるの難しいよ。挨拶しか日本語ができない外国人を囲んで日本語で喋り続けたらどうなるかを想像したら、そんなの分かるじゃないですか。

これは優先順位の問題で、カタコトでも相手の言葉を話す努力をする事自体は私は好きですが、相手が英語を喋れるのであれば
英語で意思疎通が出来る>カタコトで挨拶する
です。
どちらもできればより良いです。

というわけで、コミュニケーションの基本である「相手が言っていることをちゃんと理解して、自分が言いたいことを明確に伝える」を果たすためには、今の私にとっては英語が一番役に立ちます。
私の今の状況で、英語が一番対象が広い(話せる人間の母数が多い)ので、時間の投資効率が良いということです。

とはいえ、これは私のケースです。
繰り返しますが、これは『英語話者の少ないどこかの国の地方都市に溶け込もうとする』というような状況には当てはまりません。詳しくは次項で書きますが、そのシチュエーションだったらそりゃ現地語のほうが優先順位は高いよ。

他言語で自由作文できるようになるまでの壁を考える

ある国によく行くならば、もちろん英語に加えてその国の言葉ができるようになった方がいいですよね。
私も中国語やベトナム語、タイ語、ロシア語が流暢に使えたらどんなに滞在が楽しくなるだろうな、と何度も思いました。
だけどベトナム語を学ぶ中で、色々考えてこれは英語の方が先だなと判断し、ベトナム語の学習はいまストップさせています。

簡単な表現を暗記するだけならまだ何とかなりそうなのですが…、
言語を学ぶという事に関して色々思う中の1つに『文法や表現を習うのと自由作文できるようになるのとの間にはちょっとした壁があるなあ』という実感があります。ベトナム語を習った時に改めて感じました。
他言語で前回(日本人として、英語で説明する事が多い話題(2))で書いたような自由作文ができるようになるには、かなりの時間がかかると思います。熱意も必要だと思う。
英語は義務教育のおかげで既にその壁を越えているので、楽なのだなと。

Lang-8でベトナム語で日記を書こうとしてもできないできない…。アウトプットはやっぱり多くのインプットを土台として成り立っていますね。
添削がついても、何を直されているのかも理解できないんですよね…

相手への理解や親密さを示すために友達の国の言葉で挨拶レベルの表現を覚えるのは良いけれど、それ以上となると結構な時間をかけないと(少なくとも私は)自由作文で会話ができるレベルに到達しなさそうだなと、ベトナム語を習った時実感しました。語学の天才みたいな人なら別なのかもしれないけど…

人の時間や意志のリソースは限られているので、今は私は英語にそれを振り分ける事を選んでいます。

定住するなら、現地の言葉の方が優先順位が高くなる事はある

私は今動き回っていて居る国が定まっていないし、出会う人達も現地の人だけでなく様々な国の人達で、私は『英語が共通語化しているので英語を勉強したほうが都合がいい』という状況にいるのでこう考えているけど、

例えばこれがどこかで根を張ってビジネスをやる、
タイやベトナム・ラオスに何年か住む、
恋人がフィリピン人で彼女の家族と親戚づきあいになる、
という状況だったらどうか。
状況が変わればもちろん解は変わります。

私自身、なぜベトナム語を習い始めたかというと理由は2つあって、
一つが「英語が話せないベトナム人の友達と、彼女の言語でもっとコミュニケーションを取りたいから」で、
もうひとつが「ベトナムで何かビジネスのチャンスがあるかもしれないから」でした。

ベトナム語を全く話せない外国人とベトナム語を話せる外国人だったら、自分がベトナム人だったらどちらの方に心を開きやすいか。答えは決まっていますよね。
現地の人と親しくならないとできない事ってたくさんあると思います。
言葉だけがその手段ではないけれど、大きい因子の一つであることは否めません。

また、例えばフィリピン人の女性と結婚したい、という場合も、彼女の田舎に行ってその人がそこの言葉(タガログやセブアノ、イロンゴ等)を話せるか話せないかで、結婚相手として親族に受け入れられるかどうかというのは全く変わってくるんじゃないかと思います。心証の問題というか… 日本でもそうですよね。

マラッカで海外ノマド女子のなほこちゃんに会った時も、彼女は中国語を話せるので中華系マレーシア人の人たちはそれを聞いて喜んでいて、すごいなあーと思いました。

そういう意味では英語は「話せて当たり前だけど、そういう喜びは薄い言語」なのかもしれません。(確かに英語のネイティブスピーカーも非ネイティブスピーカーに対して「英語が話せて当たり前」と思っている、と感じることもあるにはあるし…)

私も、もしどこかの国に定住することになったら、改めて現地の言葉の学習を本格的に始めると思います。

まとめ

  • どの土地でも挨拶くらいは覚えよう(そしてそれは英語を学ぶことと排他的関係ではない)
  • 優先順位としてはまず共通語としての英語が使えるようになるのが先。相手の言う事を理解し自分の考えを自由に表現できるようになろう。話はそれからだ
  • どこかに住むなら、そこの言葉を学ぼう

というところでしょうか。

これからオランダ人の美形兄妹+妹の彼氏と宅飲みしてきます〜!
ではでは〜

 

▼ベトナム語はこれで勉強してました。

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▼指さしシリーズは発音を確かめる時便利ですよね。ベトナム語は机上で勉強しても喋ったら全然通じないからなあ(;´Д`)

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