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東南アジアなどで夜行バスや寝台列車を快適に過ごすための対策まとめ

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この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、くみです。
私は陸路移動が好きなので、海外で長距離移動に夜行バス寝台列車をよく利用します。
タイ国鉄の寝台大好きですし、カンボジアやベトナムでは夜行バスが便利です。カザフスタンやウズベキスタン、ウクライナでも寝台列車に乗りました。

夜行は寝ている間も移動できる時間効率の良さが魅力ですが、いくつか注意点があります。
今までの利用経験から、やったほうがいい事や対策をまとめました。

[aside type=”normal”]この記事は以前書いた『東南アジアの夜行バスに乗る前に用意しておくこと』『長距離移動の前に用意しておくこと』の内容をまとめた上でリライトしたものです。[/aside]

はじめに:夜行バスや寝台列車で安心してぐっすり眠るためには

海外の夜行バスや寝台列車で気をつけることは、大きく分けると
防犯・セキュリティ対策』『寒さ対策』『快適に寝るための工夫
ですね。

特に防犯・盗難防止は、日本ではあまり起こらないかもしれませんが、海外の夜行バスや寝台列車で財布やスマートフォンを盗まれたという話はよく聞きます。世界一周の最初のほうでスマートフォンを夜行バスで盗まれてしまった友人もいました。

また、特に東南アジアでは、ちょっと理由が分からないくらいガンガンに冷やすバスがあったりします。西洋人はかなり低めの室温を好む人が多いので、そのせいでしょうか…。暑い地域で不思議に聞こえるかもしれませんが、寒さ対策はしておいたほうが良いです。

他にも経験から思いついた、色々気持ちよく眠れる工夫をまとめていきますね。

防犯・セキュリティ対策(寝ている間の盗難防止!)

バスでも鉄道でも、眠っていて意識のない間に持っていかれない工夫はできる限りしたほうがいいです。鉄道と違ってバスは逃げ場がないから盗まれにくいかと思いきや、結構被害を聞くんだよなあ…

私がしている防犯対策

以下は私がしていることです。

  • 上から服を着たりして手が届きにくくする。バッグは斜めがけした上で上から上着を羽織る
  • とにかくかけられるところには全て施錠。バックパックはもちろんウェストポーチなどにも
  • 貴重品(財布やパスポート、貴重品など)は必ず鍵がかかっているところにしまう
  • 預ける荷物には貴重品は一切入れない

斜めがけにしたバッグやウェストポーチの上に上着を羽織ると、貴重品の場所をすぐに見えなくするのと、盗もうとした時に服をある程度脱がさないといけないようにできるので、少し抑止になるかな。(これはバイクでの後ろからのひったくり防止にもなります)
パーカーを着てジップを閉める、などでも良いと思います。

バッグの上から上着を羽織った図

ポケットにジッパーがついてて閉められるタイプもいいよね。

ウエストポーチはベルトのところにワイヤーを通して南京錠をかけています。
ワイヤーがなかったら金属の輪っかとか、チャックを単に安全ピンで止めたりするだけでもちょっとマシかな。開けようとしたらちょっと手間がかかるという状態にすると良いと思う。上から服を羽織ればなおよし。

施錠したウェストポーチ

ちなみに上の状態にすると、電気が消えた真っ暗な中で物を取り出すのが超絶困難になるので、もう寝る!と決めてからするのが良いです。(何回か暗闇の中で悶絶してます)

私この短いワイヤーどこで買ったんだっけな。多分南京錠の付属品だったと思うんだけど。
穴に通りそうであれば、こういうワイヤータイプの南京錠でもいいと思う。

TSA鍵 安心 ワイヤータイプ 2色セット旅行用 3桁ダイヤル式ロック|Amazon.co.jp

[aside type=”warning”]預けた荷物からの盗難に注意!

バスは座席スペースが限られているので大きな荷物は下部の荷物スペースに預けることが多いんですが、特にバンコク・カオサン発のバスで、預けた荷物から貴重品が消えるという被害が昔から多数報告されています。
普段お金を分散して持っている方でも、長距離バスに乗るときは預ける荷物に現金や貴重なものを入れておかないほうが良いと思います。

私は預けると汚れることもあって、なるべくバックパックを小さくして座席に持ち込むようにしています。足で挟んで寝たりしている。[/aside]

おすすめの防犯用品1:荷物をくくりつけるために、軽量ワイヤー

すぐれものの軽いワイヤー。
細くて切りやすいから目の届かないところにずっと放置する目的では不安だけど、寝ている間に持っていきづらくするくらいなら充分。

こんな感じで、バックパックやパソコンバッグを固定しています。固定するところがなければバッグ同士を結わえて置くだけでも持っていかれづらくなります。

バックパックをワイヤーで括りつけている図

この黄緑のワイヤーを使っていたのですが、
蛍光ワイヤー1m 870 ゴーウェル (Gowell)
Amazonでは現在単品で取り扱いしていないようで、南京錠とセットのものが売っています。


軽量頑丈ポリカーボネイト採用! TSA (アメリカ安全運輸局認定) 蛍光ワイヤーLX BK 1329||Amazon.co.jp

ワイヤー自体が少し重くなりそうだけど、サンワサプライのeセキュリティもしっかりしていて良さそう。今度使ってみようかな。


サンワサプライ eセキュリティ(1.0M3.5mm) SLE-1W-1|Amazon.co.jp

おすすめの防犯用品2:貴重品を隠すシークレットポケット

貴重品はすぐにアクセスできないところに隠しておきたいですよね。
最近のお気に入りはこのシークレットポケット。

男性だったらこういうポーチでズボンの下に入れるのも良い。こっちはパスポートも入ります。(プラスチックバッグとかに入れておかないと体温と汗でほかほかになってしまうけど)

お金などを隠せるシークレットポケット

このシークレットポケットは東急ハンズで買ったんですが、Amazonでなかなか見つからないんですよね。出し入れしやすくてマネーベルトより好きです。

冷房による寒さ対策(特に東南アジアの夜行バスで快適に寝るためには必須!)

これは特に東南アジアで顕著なんですけど、バスが異様に冷えていることがあります。涼しいとかではなくて、寒くて眠れないレベル。実際凍えて何度も目が覚めて眠れなかったことが複数回あります。
かと思えば普通に暑い時もあるので(冷房が壊れていただけなのだろうか?)、自分で体温を調節できる衣服を用意して置くとよいです。

以下は私が寒さ対策にやっていることです。

  • 靴下の用意
    普段は靴下を履かない暮らしをしているのですが、末端が冷えると眠れなくなるので夜行・寝台では靴下を用意しておきます。そこまで冷房が効いていなくても気になることがあるので。
  • 大きな布(パレオ、サロン)の用意
    バスや列車によっては毛布が用意されているところもあるので、いつも必要というわけではないですけど。軽く羽織るだけで暖かさが違うので、布は偉大だ。
  • 長袖の羽織りもの
    夏用の薄い布地でも、あるのと無いのとでは全然違ってきます。
    保温だけでなく、斜めがけバッグの上から羽織る事で寝ている間の盗難防止の効果もあり。(服を脱がさないとバッグが取れないし、バッグ自体見えづらくなる)
    バンコクのウィークエンドマーケットで、綿の軽い長袖が500〜800円程度で手に入ります。
  • ストール
    首周りを暖めると全然違います。着脱もしやすくて良い。
  • (女性向け)ズボンの上からロングスカートを履く
    ファッション的には恥ずかしいかもしれませんが…、暖かいし、暑かったらズボンだけ脱げるし、脱ぐ時にわざわざトイレに行かなくてもいいので便利なんですよね。ビジュアル的にどうしても恥ずかしかったら、ヒートテックのタイツとかでもよさそう。
  • ヒートテック…
    ヒートテックは便利なんだけど、上は人前で脱げないから暑いとき苦労するかもしれない。(した)
    女性なら、上のヒートテックの下にキャミソールとか着ておくと人前でも脱げていいかも。
    下もズボンの下に履くと暑かった時に脱ぎづらくて大変なので、長スカートと組み合わせるのがおすすめです。

スムーズに快適に寝るための工夫(夜行におすすめの服装など)

盗難と冷房対策は海外ならではですが、他にもスムーズに気持ちよく眠るために私がしている工夫を挙げていきますね。
何度も乗った経験から少しずつ知見が蓄積されてきました。

眠る事を考慮した服装にしておく

完全にパジャマっぽいと目的地に着いた時に恥ずかしいですが、Tシャツとゆるめのパンツなど、外着でもおかしくなく寝るときも苦しくないような服を選ぶといいです。(東南アジアはそういう服がたくさん売っていて手に入れやすいです。)
寒さ対策のため、短いパンツではなく長ズボンを選んだほうが良いと思う。

[box class=”pink_box” title=”女性向けのTips”]女性は下着の上をスポーツブラや水着にしておくと、寝るとき楽です。

粘着性のものが平気な人ならニプレスも便利。

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下はおりものシートを活用すると、1日程度履き替えられなくても不快感は減ります。[/box]

バスや列車に乗る前に、寝る準備をできる限り済ませておく

列車なんかだと洗面所があって大丈夫だったりするんですが、それでも乗る前に済ませられるものはできる限り済ませておいたほうがいいです。揺れたりするし水が出ないこともあるし。バスも途中で休憩所には止まるんですけど。

  • 顔を洗う
  • 歯を磨く
  • コンタクトレンズを外してメガネにする

夕方早めに乗ると夕ご飯食べたくなっちゃうんですけどね〜。
歯を磨き直すのがめんどうなので、私は12時間程度なら食べずに寝ることもあります。
寝台車だと駅弁を売りに来たりして楽しいので食べちゃうかも。

乗り物の中で必要になるモノを取り出しやすい場所を作る

バックパックの中に必要なものが入っていると、限られたスペースの中で(それも暗いのに)取り出すのは大変です。できれば事前に荷物整理をして、乗り物の中で必要になるモノを分けて、アクセスしやすいところに入れておくと良いです。
ハンドバッグ、ポシェット、ウェストポーチ、セキュリティポーチなど。貴重品を入れることを考えると、バスの休憩のときなどにも持ち歩けるものが良い。(バックパックの外側のポケットは盗まれやすいし、バックパック自体にアクセスしにくくなるかもしれないのであまりおすすめではない。)

私は現在ウェストポーチを使っています。
大事なものが入っていることが分かりやすいのでウェストポーチを避ける人もいますが、スマートフォンや財布へのアクセスしやすさはぴかいちで私は気に入っています。

工夫すれば施錠も出来るし、上着の下にも隠しやすく、強盗ならともかくスリ対策は問題ないと思う。
強盗が心配な場合、高額な紙幣などはセキュリティポーチに入れてより肌に近いところに隠し、ダミーの財布を小銭や期限切れのクレジットカードと一緒にウェストポーチに入れておけばより安心です。

夜行移動で必要になりそうなものを用意しておく

必要になりそうなものを、先ほど挙げた取り出しやすい所にしまいます。
私の場合はこういうものを準備しておきます。

  • 3色ペン:国境を超える時の入国カード記入に便利
  • エアピロー・耳栓・アイマスク(安眠3種の神器)
  • モバイルバッテリー+充電ケーブル(事前充電を忘れずに)
  • 常備薬:頭痛薬や腹痛・酔い止めなど。飲んだことはないけど一応
  • ハンドタオル
  • UVクリーム
  • 歯ブラシ(+1回分の歯磨き粉)
  • 液体石けん
  • 鍵かけセット(ワイヤーと南京錠)

服のところで説明したとおり、靴下や上着・サロン・ストールなども用意しておきます。

いくつか説明しますね。

アイマスク

深夜バスだとたまに思わぬ時間に明るくなって起こされたりします。(深夜の2時にトイレ休憩とか)
アイマスクは用意しておいたほうがいいですね。耳栓もあるとベター。

モバイルバッテリー+充電ケーブル(事前充電を忘れずに)

充電口がついている列車もありますが、基本は充電できないと思っておいたほうが良いです。
(チェンマイ駅には充電口があるので、着いてからしばらく充電していた思い出…)

充電ケーブルはシンプルで短いものだと便利です。
私はAndroidとiOS機両方使っているので、巻取り型のUSBケーブルにUSB TypeC変換コネクタをつけて3wayで使っています。


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【4点セット】COVERY USB Type C 変換 ,Micro USB→USB-C変換アダプタ

ハンドタオル

洗面所で洗った顔を拭いたり、朝に飲料水を含ませて顔を拭いたり。意外と重宝します。
フアランポーン駅で安く売っていた記憶がある。(数十THBとか)

UVクリーム

朝目が覚めた時にすぐに塗れるよう、UVクリームを用意しておくのも良い。着いた場所にお手洗いがあればよいのですが、朝、現地で有無を言わず放り出され身支度する場所なんてないケースも多々あるので。
私はスキンケア断捨離の末、今は普段からこのUVクリームだけで過ごしています。ファンデーションなんていらんかったんや。

歯ブラシ(+1回分の歯磨き粉)

歯は磨いてから乗るんですが、その後なにか食べたくなったときとか、朝起きて歯を磨きたいときとかあるので。
あらかじめ歯磨き粉一回分をブラシの部分に染み込ませておくと、出すのが歯ブラシだけで済むので楽。

液体石けん

列車の洗面所や途中の休憩所で手を洗いたくなった時に、石けんがないという場合もあるので。
この記事に書いた、サニタイザーの容器に液体石けんを入れておくのが便利で、いつもウェストポーチに下げています。

Kumi
なにか参考になる部分があれば幸いです!

安全にぐっすり寝て、旅を楽しんでください〜😃

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