こんにちは、くみです。
何回か今までも触れましたが、東南アジアで暮らす中で、私がよくしている事の一つに『物価把握のための計算式を作っておく』があります。
東南アジアの国と日本ではまだまだ物価が違うので、少しでも早く現地感覚に馴染むために、現地の平均収入等を考慮して自分の中で換算式を用意しておくんですね。
これは、例えば『日本国内で今年収500万で働いていて、たまの休みに3泊4日で海外に遊びに来ている』というような人であれば、全く必要ないと思います。
ホーチミンで2万円のホテルに泊まってそのゴージャス感に驚いてもよし、バンコクのルーフトップバーでたった3,000円でとてもリッチな気分に浸るのもよし。
ただ私のようなまだもがき中の移動ぐらしや現地採用扱いで働いている人(それでも現地の人よりは収入レベルは高いですが…)は『いかに日本円の感覚を忘れるか』というのは使いすぎ防止のために結構大事だったりして。
世界一周中の人なんかも、旅中も充分な固定収入があるなら別だけど、そうでなければお財布は限られてくるので節約は大事ですよね。
これはそういうライフスタイルのための考え方ツールです。
計算式と言っても難しい話や厳密な話ではなく、感覚的にすぐに把握できるのが肝要なので、計算しやすいように丸めたりしています。
私の例:ベトナム、タイ、フィリピン、マレーシア、ラオス
では私の実際の例をご紹介しますね。(他の国に行ったら追記しますね〜)
フィリピン:ペソを10倍
例えば50ペソのものであれば日本円で500円の感覚。今ペソが円×2.5なので、10倍という事は物価が1/4と考えているという事です。(ペソ×2.5×4)
マニラの大卒の初任給が1万5000〜2万ペソくらいなので、2万ペソが20万の感覚とすれば大体あっている。15万は厳しいですね…こう考えた上でフィリピンを見回すと、フィリピンという国がいかに普通の給与水準が低く、物価が高いかがよく分かります…
もちろん地方はもっと安くて、月給8,000ペソとかそれ以下という話もよく聞きました。(これはフィリピンだけではなくベトナムやタイもそうだと思います)
こうなるともう、だからもっとモノも安く、ではなく、『必要最低限で生きる暮らし』になってきます。おじゃまさせて頂いている者としては、地方に行ったらちゃんとお金を使ったほうが良いですね。
タイ:バーツを10倍
物価をざっくり1/3くらいに考えています。100バーツのものは330円くらいですが、それかける3で1000円。
道端のクイッティアオが35バーツで、350円と考えるとタイはやっぱり食べ物が安い。250バーツのドミトリーは2500円と考えると、ドミでそれくらいだとまあ妥当なのかな。月額2万バーツのコンドミニアムは20万円の超高級マンションのような感覚です。30バーツのBTSは300円だから高いが、8バーツのバスは80円だから安い。
マレーシア:リンギットを100倍
タイと物価も似ているし、リンギット×10≒バーツなので楽ですね。
物価の安いマラッカでも外でビールを飲むと13リンギットくらいかかっていたのですが、1300円と考えると、わぁ高いなあという気持ちになります。
そして1リンギットのロティチャナイは安いなぁ…食べ物は(特にマラッカは)現地基準で考えても安いですね。
ベトナム:ベトナム・ドン(VND)を20で割る…?
ベトナムはここ2・3年行っていないので、今どんな感じか分からないのですが…
ホーチミンのホワイトワーカーで、20代で月収が大体2〜300USD(430万〜640万VND)らしいので…えーと…VNDを20で割るくらいかな…?
路上のバインミーが10,000VNDだったので、これは500円くらいの感覚…?えっ、もうちょっと安いような気がするけど…。フォーが35,000VNDとかだったら…1750円だから、おかしいな、高いぞ。40とか50で割るくらいかな?そうすると月給安いな…
ちょっとベトナムは行った時にまた考えてみます。もしかしたらホーチミンでは旅行者価格で高かったのかもしれない。
ラオス:0を2つとって4かけるくらい?(10,000LAKが400円くらい)
前は円が高かったので、為替計算でLAKの0を2個取ると日本円って言われてましたけど、今は10,000LAK≒135円なんですねえ…
うーん。ラオスでは全てが外国人向けのものと感じまして、平均収入から考えるのが無意味そうなので感覚的に考えます。
大体0を2つとって4かけるくらい(×0.04)くらいかなあ…?
ビアラオ大瓶が安くて10,000LAKだから400円くらい、マッサージが50,000LAKだから2,000円くらい。うん、妥当なのではないだろうか。35000LAKのご飯は1,400円だからやっぱり高い。
いかがでしょうか。
日本基準の収入があれば東南アジアって確かに安いのですが、現地の収入基準を考えると決して東南アジアの物価は安くはなく。
そういう事が見えてくるだけでも興味深いです。
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▼きっと国によって出来は違うんだろうけど、このシリーズ、フィリピン版はガイドブック目線ではなくローカル目線で色々と参考になりました。(私が読んだのは『金なし、コネなし、フィリピン暮らし!改訂版』ですが、2017年に新版が出たようなので差し替えました。新版は未読です)