こんにちは、くみです。
今回は、一緒にご飯に行ったりした時に、説明できてちょっと楽しいなと思った話題を書いてみました。
前回の記事(日本人として自己紹介などでいつも聞かれること)が思いもよらずたくさんの方に読んで頂いて、続きを書くのがちょっと緊張です…。
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もしかしたら文法的に正しくなかったりもっと適切な言い回しがあったりする部分もあるかと思います。
「こういうふうに答えるのが正解」という趣旨のエントリではなく、英語を学習している日本人が海外で自分なりにどう英語でコミュニケーションを取ろうとしてきたか、という奮闘記として捉えていただければ。
間違いや改善のご指摘は歓迎です、お手柔らかにお願いします〜![/aside]
日本人として、英語で説明できたほうが楽しいこと
日本の慣習とかで、ネタというか、説明できると相手が「へぇー」ってなる事がいくつかありました。
いただきますについての説明
私は食事の時「いただきます」と両手を合わせてから食べ始める事が多いんですが、これ西洋の人には(ざっくりしたまとめ方ですみません…)興味深く映るらしく、いつも「それは何をしているの?」って聞かれます。「Pray God? (神に祈っているの?)」とか。日本人は宗教フリーみたいなイメージがあるようなので、余計不思議に見えるのかも。
「いただきます」の意味は日本でも諸説あるし、マナーになっていて特に意味を考えてやっているわけでもなかったりすると思うんですけど…、
私は『命をくれる食べ物(野菜や肉になった動物たち)、今ご飯が食べられて生きている幸せ、生産者の方や調理してくれた人へ感謝している』という説明が好きなので、そう伝えようとしてみてます。
こんな感じかなあ。
“Itadaki-masu” means “I’m going to take this food”*1, it’s a way to appreciate lives I eat, chef or people who cooked… , and to appreciate that I’m alive now, I can eat foods.
(「いただきます」は「これからこの食事を頂きます」という意味だけど、食べる命やシェフや料理してくれた人に感謝するための方法で、また今生きている事、ごはんが食べられる事に対する感謝をしています)
まだびしっとした説明に収まってない感じがして、いつも相手の反応を見ながら理解しやすい(understandable)言い方を模索しています。
考え方は人それぞれなので、単に日本のマナー・慣習だと答えてもいいし、もうちょっと宗教(神道)やアニミズム寄りの話にしてもいいかもだし…。
自分自身の考えを持ってそれを言葉にしようとするのが素敵なことなのかなーと。
材料の一つとして、Wikipedia貼っておきますね。こういう時に英語のWikipediaありがたいのよなー、日本人サイドではなく海外の人から見た説明になってたりするので…
日本のお辞儀文化について
日本人てお辞儀(bow)好きだよね!礼儀正しい(Polite)よね!とよく言われるので(笑)
In Japanese sense, to be polite is to respect others!
(日本人の感覚では、礼儀正しくすることは他人を尊重することだからね!)
などと説明しています。
相手の価値観ではフランクでフレンドリーなことが良いことだったりするのは分かっているけど、それはそれで、こちらの価値観も紹介したら違いが面白いかなーと思って。
Respect(敬意を示す、尊重する)の方法だというと理解を得られたりしますね。
(こういうのって歩み寄りが大事だと思っていて、自分の文化は自分の文化としてきっちり説明はするけれど、こちらでは私も相手の文化に合わせてハグしたりします。タイの人には両手を合わせて挨拶したり。自分側の文化が絶対だと思っていると箱に閉じこもっちゃう。)
また
Different degrees has different meanings, this way means just a greeting, this way means a deep apology…
(異なる角度は異なる意味を持っていて、こういうのは軽い挨拶で、こういうのは深く謝罪する時に…)
と、ビジネスマナー研修でやるような『お辞儀の角度の意味の違い』を話したら喜んでもらえました。(笑)
ちなみにニュージーランド人やオーストラリア人に、
We never hug friends, even family.(ハグなんて友達とはまずしないし、家族でもしないんだよ)
と言ったらとてもびっくりされました。親しい人とハグしないという事が、ちょっと想像しがたいみたい。
(個人差はあるかも?日本人でもハグする家族あるのかな)
日本人だと友達と久しぶりに会った時も大体会釈か、手を振るか、お辞儀ですよね。
乾杯について
”Cheers”をあなたの国の言葉ではなんて言うのか?(How do you say cheers in your language?/ What is “cheers” in your language?)
というのは一緒に飲む時によく出てくる話題ですね。
「Kanpai」という言葉はみんななぜか知っててくれたりするんですよね。嬉しいなー。
中国語ではKampei(Ganbei?)っていうんだよー、とか、漢字(Chinese character)では乾杯は杯を乾かす(Dry our glass = bottoms up)と書くんだよー、とか小ネタを挟んだりしてます。
中国語と日本語でほぼ同じ理由、今まで日本が言葉を中国から輸入したからと説明していたのだけど、今調べてみたらそんなことはなさそうだなあ…
(追記)
あ、あと、乾杯について
If you are my boss and I’m your subordinate, this is so rude in Japanese business manner. I should do like this.
(もしあなたが私の上司で私が部下だったら、日本のビジネスマナーではこれはとても失礼で…、私はこうしなければいけないんだよ〜)
ってジェスチャー付きで乾杯の時の杯の上下の位置の話とかすると「Japanese are crazy!」とか言ってウケます。
乾杯にも国によって色々決まりや風習があるみたいで、オーストラリア人はヨーロッパに行った時に『乾杯の時に目を合わせないのは失礼だ』と怒られてびっくりした、と言っていました。(オーストラリアの感覚では目を合わせて乾杯するのは恋人たちみたいだ、って言ってました)
中国だと飲み干さなければいけないらしいですよね。さすが干杯。
漢字は表意文字(ひとつひとつの文字が意味を表している)
前にマラッカでニュージーランド人とイギリス育ちの中華系マレーシア人と私とでご飯を食べてた時に、漢字の話になって。
(ニュージーランド人は英語だけ、中華系マレーシア人は英語と中国語が使えるので、私と中華系マレーシア人でニュージーランド人に説明する感じでした)
ちなみに漢字は”Chinese Character”、もしくは知っている人は”Kanji”でも通じました。
漢字は一文字一文字が意味を持っているんだよっていう話をしました。いくつかの漢字は形から生まれたんだよ、とか。(英語でなんて言ったか忘れた…)
Each Kanji has its own meaning.
Some character of Kanji were born from the shapes of meanings.
とかかなあ…
山とか川とか、絵を描いて説明しました。
ネットで見た串の話がウケてよかった。これはサテを表す漢字なんだよ!って。
アメリカから仕事で来たお客さんに「漢字は表意文字なんですよ」と説明しても「フゥーン…」みたいな反応だったけど焼き鳥屋に連れて行って「串」という字を見せたときにはこの世のものとは思えないほど驚いてた
— 田中泰延 (@hironobutnk) 2014, 5月 29
この『漢字は表意文字なんだよ』っていう話をしていると、さっきの乾杯の漢字の意味の話とか、次の名前の意味の話とかがしやすくなりますね。
ちなみに中国系の人とはよく筆談で話すんだけど(中国の出身地名とか、発音が全く違うから聞いても分からなくて、漢字で書いてもらった方が理解できるので)、三国志とか水滸伝とか西遊記とか書くと、「えっ何で知ってるの?!読んだの?!」みたいな反応になって盛り上がって楽しい。
“It’s very famous story in Japan also!” “Really?”みたいな。ちょっとご近所同士の親近感。こういうやりとり楽しいです( ´∀`)
劉備玄徳とか曹操孟徳とか書いたりして三国志の知識アピールとか。(司馬懿はさすがにソラでは書けない…。)
自分の名前の漢字はどういう意味か
確か海外ノマド女子のなほこちゃんも、この話書いていた気がします。
漢字ひとつひとつに意味があるという事を相手が知っていると、
「あなたの名前の漢字はどういう意味なの?」という事を聞かれたりします。
私は久美子なので…
Eternal beautiful child …?
ああ…。はずかしい(つд⊂) EternalとかBeautifulとか勘弁してください…
(子は子供の意味ではなく女性名を指すはずですが、そこまで説明するのもややこしいのでChildで済ませたりしてます…)
私は童顔で幼く見えるので、Forever youngとかForever young and eternal beautyとかってからかわれます…もう好きにしてください…
日本語って読み書きが超鬼だよね
これはちょっとでも日本語を勉強したことのある人に対して。すごく同意が得られます。
Reading and writing in Japanese is very difficult, Even just Hiragana and Kanakana is over 100, Kanji is really terrible. If I had to study Kanji from now…, oh my.
(日本語の読み書き超難しいよね…ひらがなとカタカナだけでも100超えてるのに、漢字はほんとひどい。もし私が今から漢字を勉強しなくちゃいけなくなったらと思うと…うわー)
これほんとそう思うんですよね。今から1から漢字を覚えるなんて想像しただけで挫折する。しかも英語の単語と違って読み方を知らないと辞書が引けないという罰ゲーム仕様。ほんと鬼だと思います。日本語学習者はえらいなあ…(;´Д`)
ちなみにアニメや漫画の話題は、海外で流行っているもの(ナルトとかワンピースとか)が私の守備範囲外なので、私は全くしてません。私の守備範囲内は多分海外の人達知らないし…私の守備範囲、モーニングとかスピリッツとか漫画ゴラクとかなので…(進撃の巨人とかJoJoくらいかなあ…)
ドラえもんとかドラゴンボールとかになると国民的すぎて「知ってる」だけで話が終わってしまって、あまり話が盛り上がらない。私も特に思い入れ無いし(;´Д`)
次回
次回は『ちょっと難しい話題』について。
正直、日本人相手でも意見が割れるし、ブログに書いたら荒れたりする内容かもしれないので、ちょっと怖い部分はあるのですが…
こういう事について自分の考えを英語で話せるとかなり楽しいというか、知的に興奮するやりとりが出来るというか…。
- 日本人の宗教観、他の宗教をどう思うか
- 今の日本の政治/首相についてどう思うか
- 日本の勤労意識と労働文化
- 日本の価値観:付和雷同、雰囲気を壊すことを嫌う事について
- 富の偏在、日本と東南アジアでの物価や収入の格差について
- 戦争についてどう思うか
- 捕鯨についてどう思うか
性別や地域・仕事など、所属する属性が違うと、立ち位置というか…物の見方や価値観の違いはどうしても生まれると思っています。偏見という呼び方も出来るかもしれません。自分が生まれて生きてきた光景の中で得たバイアスを常に持っているというか。
国・人種の違いというのは属性の違いとしてはかなり大きなものなので、お互いの価値観の違いや偏見の存在を踏まえた上で、色々話し合えるととても楽しい(interesting)なって思います。
違う国の人と真面目な話について意見交換ができるのは、英語を使えるようになって良かったなと私が思うことの一つです。
ではでは〜。
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*1:英語版Wikipediaでは”I humbly receive“になってた!なるほど