デジタルノマド知識

タイのDTV(マルチプル5年ビザ)をWorkcationで取得しました

愛猫ノラ夫 デジタルノマド知識
この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、Kumiです。
タイのDTV、Destination Thailand Visa(マルチプル5年ビザ)を取得しました!
Workcation(ワーケーション)カテゴリーです。これでしばらくは愛猫ノラ夫とタイで暮らしながらオンラインワーク生活できます。嬉しい〜!

せっかくなので申請のことなどをメモとして残しておきます。
個人情報もあり、赤裸々に全て書けるわけではないのでご了承ください。

この記事の内容は、私がFBコミュニティで得た情報と、2025年6月にDTVを申請し承認された時の経験がメインとなっています。
ビザに関しては個人の経歴や属性、申請する大使館・領事館、また時期によっても異なるため、いかなる正確性も保証しません。一経験談として参考に留め、必ずご自分でも最新情報を色々なソースで確認なさってください。


DTV (Destination Thailand Visa) とは?

まず知らない方のために簡単に。
DTVDestination Thailand Visa(以下『DTV』と記載)は2024年から始まったタイのマルチプルビザです。複数回入国でき5年間有効、1回の入国につき最長180日間滞在できます。タイ国内での就労は認められていません。

対象者として2つのカテゴリーがあります。

  • Workcation(デジタルノマド、リモートワーカーなど)
  • Soft Power(ムエタイや料理教室、医療など)

(この他に、DTVビザ保有者の配偶者および20歳未満の子供も申請できます。ここについては私は調べていないので、以下省略します。該当する方は別の情報ソースをお勧めします)

タイ国内からは申請できず、タイ大使館・領事館のある国からの申請になるのですが、申請自体はタイ政府のE-VISAサイトからオンラインで行います。

Official Website of Thailand Electronic Visa
Welcome to electronic visa application system. The official …

要件は申請する各国タイ大使館・領事館の公式ページなどで確認していただきたいのですが、だいたい以下のようになっています。

  • Workcationの場合:雇用証明書、会社登記簿、雇用契約書もしくはフリーランサーとしてのポートフォリオ
  • Soft Powerの場合:学校や施設からの確認証明書、または病院・医療センターからの予約状
  • いずれの場合も: 最終残高が 500,000 THB 以上の銀行取引明細書

私が今回申請して承認されたのはWorkcationカテゴリになります。フリーランサーとしてのポートフォリオを提出しました。
フリーランサーやリモートワーカーとして活動してないよっていう方はSoft Powerで申請できますが、学校や組織によってリジェクトされるみたいな話を後述の情報源で見ることがあるので、実績のある学校や組織を選ぶよう注意する必要があるのかなと思います。

Soft PowerはEDビザと違い授業の出席確認などはないと聞いているのですが。運用がいつ変わるか分からないので、そういう縛りが発生する可能性のない、合法的にオンラインワークができるWorkcationカテゴリが自分はいいなと思っていました。
しかし、Eビザを見たらカテゴリについては特に書いていなかったので、もしかしたら一度取得したらカテゴリは関係ないんだろうか…?

DTV申請にあたって参考にした情報

昨年DTVが始まってから、ずっとこのコミュニティを見ていました。ROMROM。

なにせビザなので色々と制度が変わる可能性もありますし、見ていると国や大使館・領事館によって対応が様々で(東京で申請して落とされたけどベトナムで申請して通ったという友人もいます)、そういったリアルタイムの情報を見るのは今のところFBコミュニティが一番だと私は考えています。最近真偽の怪しいAnonymous participantの投稿も増えていますが…(エージェントなどに誘導する目的のポストもあるのでご注意ください)

これらはDTV特化ではなくタイビザ全般の情報を扱っています。

私はDTVに関してはDestination Thailand Visa (DTV) を参考にしていましたが、これらにも参加しておいて損はないと思う。
他にもビザ関連のコミュニティは色々あるんですが、上記2つでAdmin・ModeratorをやっているTod Danielsという方がビザ関連に精力的に活動されていてとても詳しく、FB上ではTodさんの発言が一番信憑性があると思っています。ビザラン・ボーダーバウンスについての最新情報などもポストしてくれています。

いずれもコミュニティなので発言しているのは個人であり、政府や大使館等の公式情報ではないことにご注意ください。
また色々な国の方が参加されるので、そういう場では発言や回答などは英語でするのがマナーかなと思います。

DTV申請タイムライン

あくまで私の場合なんですけど。

  • 水曜日朝に申請(メール受け取り 8:27 AM)
  • 翌週火曜昼にApprovedメールを受け取り(メール受け取り 1:25 PM)

5営業日で受け取ることができました。
追加のドキュメントリクエストもありませんでした。
これはかなりスムーズに行った例だと思います。

前述のDestination Thailand Visa (DTV) では追加のドキュメントを要求された、10日間待っているが音沙汰がない、またそれ以上待っているという報告も見ています。

大使館・領事館によっても日数に違いの傾向があるようです。
私がコミュニティを見ていた中で比較的スムーズだと報告されていたのはベトナム(ハノイ・ホーチミン)、インドネシア(ジャカルタ・バリ-デンパサール)、フィリピン(マニラ)、台湾などです。
私はハノイで申請しました。
ただこれも属人的かもしれないし時期にもよると思うので、なるべく最新のポストで確認をするのと、万人にとって当てはまるわけではなく人によっては長引くこともあろうだろうと思います。

DTV申請で私が出したもの

Workcationカテゴリ申請として、私がPDFで提出したドキュメントは以下のとおりです。

  • カバーレターとポートフォリオ
  • 申請地での宿泊証明と入国スタンプ(タイの所在地関連の資料も要ると聞いていましたが、実際にはアップする欄がありませんでした)
  • 財産証明

また直近の自分の写真を提出するのですが、背景が白でないといけないらしく、iPhoneで人物だけ抜いて頑張って加工したのですが。これってみんなできるのかな…

申請フォームには滞在日数の欄があり、検索したところ180日派と5年派がいたのですが、そこまで悩むことはなさそうです。しかし180日で出してマルチプル観光ビザを出されたという怖い話を見たので、私は5年相当の日数で申請しました。

提出物について知りたい方が多いと思うので、それぞれ説明しますね。
提出物はすべて英語で作ります。苦手な方はAIに課金しよう。しかしAIのいうことを鵜呑みにしてはいけない。

カバーレター

これは要件に記載されているのを見た覚えがないのだけど、Destination Thailand Visa (DTV) ではよく言われていました。カバーレターって日本人にはよく分からんですよね。ただの送付状とは違う気がする。

私はChatGPTに相談しつつ、以下の構成でペライチで作成し、ポートフォリオと同じPDFに表紙として付けました。

  • 書類名(Cover Letter For Destination Thailand Visa)
  • 日付
  • 宛先と件名(To, Subject)
  • 前置き
  • Professional Profile & Freelance Track Record:これは自分が出せるフリーランスとしての経歴を簡単にまとめました
  • Purpose for Staying in Thailand:なぜタイに滞在したいか、タイに滞在したら経済に貢献したいです、的な文章(ChatGPTに叩き台は作ってもらえるんだけど、ほうっておくと壮大な文章を書くので修正必須…私はタイ語をペラペラにされかけた)
  • カバーレターに続くポートフォリオの簡単な目次と説明、参考リンク
  • 自分の名前とサイン

個人でした工夫としてはProfessional Profileの項目でオンラインで確認できるものには積極的にリンクを張り、また最後にURLもテキストとしてつけることで審査官が真偽を確認しやすいようにしました。ただそこまで必要かどうかは分からない。別の友人は自分はもっとシンプルな物を出したと言っていました。

書式に関して、自分のものを貼るのは気が引けるのですが”Cover Letter Samples”などでググると参考になるものが色々出てくると思います。私は”cover letter sample for visa application”とかで検索したかなあ。ChatGPTに任せてもいいんだけど、自分に知見のない範囲はやつを信じることに躊躇いがあります。

ポートフォリオ

これは出せるものは何でも出せって言われてますね。
私はかき集めて以下のものを出しました。

  • Upworkのプロフィールと収入証明書
  • ブログのスクリーンショット
  • LINEスタンプの販売画面と作成画面
  • ほそぼそとお手伝いしている会社さんからの契約書

報酬に関して金額的な記載があるのはUpworkだけで、他のものがプラスに働いたかどうかは分からないのですが…。これで通してもらえてよかったです。Upworkは今進行中のプロジェクトもあるので(まだ稼働は始まってないけど)それもよかったのではないか?とは思っているけど。
DTV取得した他の友人にも聞いてみたけど、みんな日本国外に法人持ってるとかで…零細フリーランサーには参考にならないよ😭

収入下限については、規定がないので分からないですね。
ぶっちゃけると私は20,000-40,000USDで出しました。

あ、あと、日本語書類は翻訳が必要です。色々言われていますが、私はGoogle翻訳のDocumentsで機械翻訳したものに赤文字でTranslationと入れて付けました。
しかしUpworkは最初から英語なので、もしUpworkの書類だけでOKだったのだとしたら、上記の翻訳が許されていたのかどうかは分からない…まあ翻訳方法が仮にダメだったとしたらすぐリジェクトではなくて差し戻しと再請求になるのではないだろうか?

申請地での宿泊証明と入国スタンプ

これは、申請地に確かにいるよという証明で、Booking.comなどの宿泊確認書とパスポートのベトナム入国スタンプをまとめてPDFにしました。

DTVはタイ国内から申請できず申請対象大使館・領事館のある国にいないといけません。結果が出るまでは当該国にいないといけないとコミュニティでは言われています。

いつものくせで最初4USDのドミを予約していたんですが、私が審査官なら4USDのドミに泊まってるフリーランサーには不安しかないな😅と思い、予約を変更して25USDの個室に泊まり直しました。

そこまで見てるか分かんないけど、やれることはぜんぶやるの気持ちで…

あとコミュニティでパスポートの入国スタンプを追加資料として要求されたというポストを見た覚えがあったので、念の為にそれも付けました。

財産証明

これはDestination Thailand Visa (DTV)コミュニティでも非常に質問の多いトピックです。

  • 何か月分出せばいいのか?
  • 直近に入金したら有効か?全期間保持していないといけないか?
  • 銀行のステートメントじゃなくてもいい?(Wise, Revoult, 証券会社, 暗号通貨 etc.)
  • タイバーツでタイの銀行に置いておく必要ある?

何か月分出せばいいのか?

これは大使館・領事館によるみたいです。しかしハノイ大使館のページにははっきり書いてないな…
3か月という大使館もあれば6か月という大使館もあり。
ベトナムは6か月分と聞いていました。とりあえず6か月分出せば間違いないんじゃないかというのが私の考えです。

直近に入金したら有効か?全期間保持していないといけないか?

これも大使館・領事館によるみたい…!!FBコミュニティにこれに関するポストたくさんあるので検索してみてください…!

私から言えるのは、ステートメントを6か月分出したとしても、全期間にわたって該当金額を保持している必要はなかったということです!
しかし直前でもいいかどうかは分からない。
またこれも もしかしたら変わるかもしれない。安全を期すなら6か月ずっと置いておいたほうがいいんだろうけど…

銀行のステートメントじゃなくてもいいか?

私はWiseで出したので、ハノイではWiseは受け付けられるという経験については証言できます。
Revoultはコミュニティで賛否両論だった。Wise・Revoultはやはり大使館によるのでは?と言われてました。

Wiseは日本のアカウントだと100万円縛りがあるんですよね。100万円は今のレートで23万THBいかない。

コロナ中に市役所と相談して住民票を抜いたのと住所確認が厳しくなった関係で私はWiseのアカウントはタイアカウント扱いなので100万円以上も保持でき、おかげでWise一本で済みました。

ちなみに私シンガポールだったかホーチミンだったかのタイ大使館で観光ビザを申請した時に、新生銀行のステートメント使えないって言われたんですよ。わざわざ英語に切り替えたのに…。見てみたら住所と名前は日本語のままでした。相手読めないよね…
日本の人はどこの銀行のステートメントで申請しているんだろうか。新生銀行も残高証明は有料で英語で出せるはずだけど。

証券会社や暗号通貨については、コミュニティでは否定されていました。使わないほうが無難だと思う。

タイバーツでタイの銀行に置いておく必要ある?

これは全く無いです。私は日本円と米ドルの混合でした。
考えてみたらこれからタイに滞在したいのに銀行口座がある前提だったらおかしいもんね(リタイアメントビザとかそうらしいけど…)

ちなみに後述しますが、DTVで開いたタイの銀行口座が今閉じられるという報告が相次いでいます。DTV以前に別のビザで開いたものは今のところ無事みたいだが。

取得後の注意点

国内の滞在延長はできるが、めんどくさいらしいです

一回の入国に付き許される滞在日数は180日間ですが、手続きをすれば国内で延長はできるらしいです。しかし全ての書類を出し直すとか色々めんどくさいらしく…
コミュニティではボーダーラン(ボーダーバウンス)するのが一番楽という結論になっていました。(入国では特には書類の再提出はないらしい)
私もラオスかマレーシアに行ってこようかなと思っています。

90日レポートは忘れずに

180日間いる場合、1回は90日レポートが必要になります。(90日レポート=90 days reportとはタイにいる外国人の義務で、90日以上タイにいる場合イミグレーションで手続きが必要になります)

90日レポートはオンラインで申請できるのですが、入国してから最初の一回目はオンライン不可でイミグレーションに行く必要があるらしいです。出国して入国したらまた最初に一回はオンライン不可なので、180日で出国するならオンライン申請はできないことになる。

180日以上滞在する人は納税が必要

タイに1年のうち180日以上滞在する人は納税義務が発生するようです。
すべての労働収入に対して発生するわけではなく、2024年分以降なのと、タイに持ち込んだ分だけらしいんだけど…お金にマークが付いているわけではないので2024年とそれ以前のお金ってどうやって分けるんだとか色々疑問はありますが…(2024年に稼いだ分がキャップってこと?)

私も税務署(Revenue Office)に行って色々聞いてこようと思います。

銀行口座は開けないらしい…(運転免許は可能っぽい)

先程少し触れましたが、最近この辺が色々と紛糾しています。
開けたものが閉じられたり、銀行を回っても断られたりしているよう。

どうもDTVはツーリストビザの一種として扱われるとかで。
180日、5年間だったら銀行口座ぜったいあった方がいいと思うんですけど。
犯罪組織関連の影響みたいなんだが…

銀行口座あるとQRコード払い使えたりWiseからタイバーツ送金できたりとすごく便利なので、EDビザやタイ就職等で開いておいたほうがタイ生活は快適です。

また、聞いた話なんですがTrueMoneyが観光客でも使えるようになったということなので、QRコード払いはTrueMoneyで試してみてもいいかも。セブンイレブンで使えるのは便利。

運転免許証はDTVでも取得できるみたいです。友人が取っていました。最初はテンポラリーの2年ですね。
タイで運転免許証取ったときの記事書けてないので、国際免許証の記事を貼っておこう…

最後に

コミュニティを見ていると自分より立派な経歴の人が落とされたりしていて、色々複雑な気持ちにはなります…。おそらく国籍も審査にかなり影響しているのではと思う…

自分が日本人に生まれたことに感謝しなければならないと思うし、この世はアンフェアだと憤る他国の友人にかける言葉がないですが…

ともあれ、無事に取得できてよかったです。
私一人ならタイにこだわらなくてもどこでも居られるんだけど、愛猫のノラ夫が私がいないと文字通り死んでしまうので…(去年のビザラン時に心因性の拒食で死にかけたので…)
とりあえずこれで5年ノラ夫と居られると思うと、とてもホッとしました。まあ5年の間に制度が変わるかもしれないけど。

愛猫ノラ夫
かわいい私のノラ夫を見てください
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