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『挫折感のある人』こそ海外へ。留学支援・海外情報アドバイザーの荒木さんにお話を伺ってきました(前編)

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この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、くみです。

先日、大阪で留学支援をしている海外情報アドバイザーの荒木さんにお会いしてきました。親子留学のアドバイザーをされているのは知っていたんですけど、若い人の留学や国際資格のお話、日本人(特に若い人)が海外へ行く事への想いなどを聞かせて頂いて面白かったです。

日本で閉塞感を感じている方や今後海外で生きていく事を考えている方には、特に見て頂きたい話です!
「何でマレーシアを勧めるのか?」という理由も、私には盲点で面白かったです。

お会いする事になった経緯

Airbnbのクーポンが2月に切れる予定だったのでどこに行こうかなーと考えていたところ、FBで「足代出すので大阪まで遊びに来ませんか!お仕事の相談もあるので」とお声が。

な、なんだと…(;・`ω・´)!

呼んで頂いたのは、留学支援・海外情報アドバイザーをしている荒木さん。(先月株式法人化をされました) 

荒木さんは2015年までマレーシア・ジョホールバルにご家族で住んでいて、その時に知り合ったのでした。

行く前の私の疑問

荒木さんの留学支援事業の話が面白そうならインタビューで記事を書いて欲しいという希望も頂いたのですが、私は留学経験がありませんし、荒木さんは親子留学を取り扱っていると聞いていたので、正直、最初は『私の世界とは遠い方なのでは??』と思いました。

  • 親子留学の支援
    →親子留学どころか、私は留学をしたこともないし…
  • 親子留学はハイソな方が多い(高級なコンドに住んで車を買ったりする)
    → 月5万円で暮らしているような私とは違う人種…
  • ジョホールバルの留学支援
    → 私ジョホールバルにあまり良い印象なくて…(^ρ^)*1

でも、やっぱり今の暮らしをしていて一番面白いのって、人との出会いなんですよね。そういうのって行ってみないと分からないし!

というわけで、2年3ヶ月ぶりに日本の地に降り立ったのでした。

大阪にて荒木さんと 

私:今回はお招き頂きありがとうございました!実は、誘って頂いた時ちょっと不思議だったんですよ。私は留学経験もないし、独身で親子留学とも無縁なので、荒木さんの世界から遠い気がして、お役に立てるかちょっと分からなくて。

荒木さん:そんな事ないですよ。自分も結婚する以前はバックパッカーのような事をしていたんです。

私:そうなんですかー!

荒木さん:仕事の事もあるんですけど、自分もくみさんのブログで共感するところがあって、なのでもう一度会って話をしたいなと思っていたんです。

親子留学だけではなく、若者が海外に出ていく手助けをしたい

荒木さん:自分が『国際的に生きること』の重要性に海外で気がついたので、高校生や大学生くらいの日本人の若者が海外に出ていく手助けをしたいなと思っていて。くみさんのブログはそういうところで共通点を感じるので、よく見てるんですよ。

私:ありがとうございます〜!そうなんですね。

荒木さん:特に自分は日本の教育の中で『落ちこぼれた』という思いが若い頃強くて、そうじゃない生き方もあると今は知っているので、『挫折した』『人生をやり直したい』と思っている人にこそ海外に目を向けてほしくて。不本意な大学に入ってしまって人生もうダメだと思っている大学一年生とかね。

私:ああ、それは分かります…。私自身が今レールから外れた生き方をしていて、私の場合は放浪というかデジタルノマドなんですけど、『こうやって生きていく事もできるぞ』と伝えたいというのが私のブログの趣旨の一つなので、まあ私はまだ模索段階ですけど。

荒木さん自身は、若い時はバンコク・英国・アメリカ・香港等を転々とし、結婚してお子さんが小学生になってから、当時情報の少ない中、体当たりでジョホールバルに親子留学を敢行。
永住するつもりで家族全員でジョホールバルに移住し3年暮らしましたが、昨年2015年にご家庭の事情で帰国したのだそうです。

今は東京や大阪で親子留学や高校留学・移住のアドバイザーをされているという荒木さんの、今に至る個人的な経験を聞かせて頂きました。

日本のレールから外れても生きていける。受験での挫折から、親子移住へ

大学受験で挫折。失意の大学生活を経て、海外へ

荒木さんの一家はお兄さんやお姉さんが医者で、荒木さんも医学部に進む事を期待されていたのだそう。しかし大学受験で挫折をし一年浪人生活、劣等感を抱えたまま本意でない大学に進学し、大学では空虚な思いを抱え、まるで人生が終わったかのような、もう自分の人生が修正できないという感覚で過ごしていたのだそうです。

受験に失敗したり就職に失敗したりで自殺してしまう人のニュースとか、今でも聞きますよね…。日本はレール思考が強いので…
私も大学中退なのでこういう心情は非常によく分かります。人生がうまくいっていない時、何度も大学の授業を受けている夢を見たり…20代は夢でうなされる事も多かったです。

『変わった日本人』との出会い

荒木さんは大学に行く前、18歳の時に珍しい行動に出ています。
雑誌で見た『海外で生きている日本人』に感銘を受けて、実際に会いに行ったのだそうです。

それが普通の日本人じゃなくて『タイとミャンマーの間で傭兵として働いている、元自衛隊』の人でした。レールから外れまくりというか…傭兵として働いているということはそこは紛争地帯なわけで、荒木さん自身も危ないはずです。その方も快く会ってくれて、その出会いはかなり刺激的な経験になったそうです。

この時にきっと『人間には日本での“普通の人生”以外の選択肢もある』という概念がインストールされたのではないかと思うのですが、この時はまだ『日本に戻って普通の人生を送らなくてはならない』という気持ちに縛られて、大学受験に戻ります。

失意の大学生活を送り何年か留年したあと、荒木さんは海外放浪をはじめます。
バンコク・英国・アメリカ・香港を転々としたそうです。

子どもの受験に既視感を覚える

その後30で結婚し、日本で暮らす荒木さんですが、お子さんが小学2年生になり受験の話なども出始めた頃、『あれ?この感覚なんだか覚えがある…』と感じたそうです。

塾。受験勉強。中学受験、高校受験、大学受験。レール。落ちこぼれないように。
なんだか聞いたことのある話だな?
自分はこの感覚に覚えがある。20代、あんなに苦しんだんじゃなかったっけ。

子どもに武器を持たせるため、海外移住へ

自分を虚無感に突き落とした受験のレールにお子さんを乗せようとしていることに気が付き、荒木さんはショックを受けました。

もちろん日本の学歴も役に立つのだけど、別の角度から自分の子どもに武器を授けたい。日本の学歴以外にも、この世界で生きていくために、普遍性のある何かを持たせたい。

それが英語でした。

そして2012年にマレーシアに移住したのだそうです。

荒木さんが考える、留学先としてのマレーシアの魅力とは

私:実は、私はマレーシアにあまり良いイメージがないんですよ。ジョホールバルで親子留学のメッカになっているという話を聞くまで、親子で留学に来ている人が多いという話も知らなくて、あまり留学先としてのイメージもなくて…『英語力を上げる』だけならフィリピン留学もあるだろうし、まあそれは語学留学ですけど。
荒木さんの考える『留学先としてのマレーシアの魅力』ってなんですか?

荒木さん:それはですね、海外で働く場合、大体の場合は色々な国の人と働く事になると思うんです。ウォール街で働くならまた別ですけど(笑)、大体は色々な国の人が職場にいる中でその人達とコミュニケーションを取りながら仕事をする事になるでしょう。マレーシアは多民族国家なので、そういった場合にマレーシアでの生活が非常に活きてくるんですよ。

私:あっ、なるほど。

多民族国家であるマレーシア

私も何ヶ月か過ごしたことがありますが、マレーシアは不思議な国です。『マレー系』『中華系』『インド系』の人たちが混じり合わずに一緒に暮らしています。国として成立していることが不思議に感じるほど。

ヒンドゥー教の、神様がたくさん飾ってあるお寺をちょっと曲がると道教のお寺があったりイスラムのムスクがあったりというのはマレーシアでは当たり前に見る光景です。マラッカではヒンドゥー教・道教・イスラム教・シーク教・そしてキリスト教の教会がそれぞれ近くに立っていて、角を曲がると町の表情ががらっと変わって、不思議な感じでした。

言葉も、中華系の人は中国語とマレーシア語と英語を話すし、インド系の人はタミル語を話すし…
もちろん文化もそれぞれ違います。

荒木さん:そういった異なる文化やバックグラウンドを持った同級生の中で、カルチャーショックを受けて一緒に勉強していく。そういった環境の中で、意見を言う事や相手を尊重する事を覚えていく。この経験はネイティブ国やフィリピンでの留学では得られないですし、将来海外で働こうと思った時に強いスキルになっていくと考えているんです。

私:なるほど、そういった観点でマレーシアを見たことがなかったです。そう思うと、国際的な人材になるためには、マレーシアのこの多民族性はかなり強みですね。多国籍企業ならインド系の人と働くという事も多いでしょうから、学生のうちからインド系の人たちと過ごせるというのは良さそうだなあ。

荒木さん:自分はバンコクが好きなので、実は最初は子どもの学校(インターナショナルスクール)の候補としてバンコクを考えていたんですが、バンコクは両親のビザが降りなかったので諦めてジョホールバルに変えたんです。でも今はマレーシアの学校に通わせられて良かったと思っています。バンコクもいいんですけどね。

現地で暮らした人間だからこそ、分かる事がたくさんある

荒木さん:正直、留学エージェントっていい加減な所が多いんですよ。担当者が現地に行った事なかったりしますからね。現地にも行った事ないのに何が分かるかっていう話ですよ。

私:あの、それ、ブログに書いても問題ないんでしょうか?(笑)

荒木さん:大丈夫ですよ、書いちゃってください。自分も最初に行った時はエージェントを使ったんですけど、ただの取次でエージェントは現地のこと何も知らなくて、えらい苦労したんです。ほんと何も出来ないんですよ。

荒木さん:やっぱり現地にいたら現地の事詳しくなるじゃないですか。それで現地のことに関して知り合いからの頼みごとを受けたり、ブログで情報発信をしたりという事を続けているうちにノウハウがたまってきて。ちょうど家庭の事情で日本に戻らなくちゃならなくなったこともあって、自然と留学支援や移住のアドバイザーを始めたという感じですね。

※ 荒木さんは『[マレーの猫]と呼ばれたい』というブログで情報発信をしていましたが、最近荒木隆事務所のウェブサイトに記事を移動しました

荒木さん:知名度は大手の留学エージェントの方が正直上ですけど、大手のエージェントさんに行って話を聞いて迷っている人なんかの相談を受けて、現地に詳しいから知っている事ってやっぱりあって、こちらを頼ってくれる方も多くなって来てるんですよ。手応えを感じますね。

後編:国際社会で活躍する人間になるために!

この後、荒木さんから留学の中で取得したら役立つ資格や、インターナショナルスクールのことについてお伺いしました。

親子留学や中・高校生留学、荒木さんに興味を持った方へ

荒木さんの事務所では、大阪や東京で無料の説明会を頻繁に開いています。
大手ではないという強みを活かして(笑)、荒木さんが直接疑問などに答えてくれます。興味を持った方はぜひ足を運んで見てください。
説明会開催の情報は公式サイトやFBページで確認できます。

 

私自身は留学エージェントを利用した経験も留学をした経験もないので、荒木さんのところが留学エージェントとしておすすめです!と言い切るのは難しいのですが(笑)、

やはり直接現地で自分の子どものために汗をかいた人の話は得るものが色々とあるのではないかと思います。

荒木さんの事務所では以下の事業を取り扱っています。

  • 親子留学
  • 海外移住・ロングステイ
  • 中学生・高校生留学
  • ペットの輸出入代行

この間、ようやくジョホールバルから愛犬を連れ帰っていました。(検疫のためかなり時間がかかっていたみたいです)よかったですね!

お子さんもこの間小学5年生で準2級に合格されました。おめでとうございます!

まぁ、小5にしては上出来かね….

Posted by Takashi Araki on Friday, March 4, 2016

準二級は『高校中級程度』。荒木さんによると『圧倒的な点数で合格してますので、実力的には準1級を受験可能なレベルです』との事。準1級合格されたらここ書き換えますね!(笑)

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後半はこちら。

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