2014年、スローボートでラオスのルアンパバーンからタイ北部に移動しました。
雄大なメコン川を2日間かけて、国境までゆっくりと船で移動。旅情あふれていてとっても思い出深いです。
この記事ではスローボートの乗り方や値段、途中の宿泊、実際に乗った感想などをご紹介します。
ラオス北部はただでさえ行きづらく、さらに時間のかかるスローボートは短期の旅行ではなかなか難しいかもしれないです。ですが、得難い経験なので、機会があったらぜひ!
※ 文中のラオス・キープの計算は2014年5月のレート10,000Kip≒1.24USD/126円でしています。
ラオス・スローボートとは?
ラオスのスローボートとは、北部の都市・ルアンパバーンとタイとの国境の町・フエサイ(ファイサーイ)の間を、メコン川を2日かけて旅する船です。
2日といっても船で寝るわけではなく、途中の町で下船してそこで宿泊します。
スピードボートという1日かからない速い船もあるのですが、過去に事故で死者も出ていると聞いているのであまりおすすめできないかな…
スローボート2日間の行程(ラオスからタイ国境へ)
まず1泊2日の全体の行程をざっくり説明しますね。
私はラオスからタイへ向かう方向で移動したのですが、逆ルートもあるかな。
- 1日めの朝:ルアンパバーンから乗船
まずはルアンパバーンの船着き場から乗ります。町の中心部から少し離れたところにあって、2014年は途中のパークベンまで110,000Kip。旅行代理店では船着き場までのトゥクトゥク送迎代を含めて160,000〜250,000Kipで売っていました。 - 1日めの夜:パークベンで一泊
2日かかるといっても船の中で寝るわけではなく、パークベン(Pakbeng)という途中の町で一泊します。 - 2日めの朝:パークベンから乗船
パークベンの船着き場からまた船に乗り、ラオス・フエサイ(ファイサーイ、Houayxay)へ向かいます。ルアンパバーンと違って船着き場は町の中心からすぐです。後半のチケットは予め買わなくても、現地で110,000Kipで買えました。 - 2日めの夕方:フエサイ(ファイサーイ)着フエサイに着くのは夕方6時頃。
フエサイで一泊する組とそのままタイ(チェンコーン、チェンラーイ)に向かう組に分かれました。
ラオスの滞在期限にまだ余裕があるなら、フエサイで一泊するのも良いかも。
スローボートの料金
行程でも触れましたが、2014年、スローボートの料金は
- ルアンパバーン〜パークベン110,000Kip
- パークベン〜フエサイ(ファイサーイ) 110,000Kip
の合計220,000Kip(約2,770円)でした。
(フエサイからタイのチェンコーン経由チェンマイまでは大体400THBくらいでした。詳細は後述しますね。)
以前はルアンパバーンからフエサイ(ファイサーイ)まで通したチケットを売っていたようなのですが、ある代理店の人によると今年の3月から?通しの販売が禁止になり、別々になったそう。
上記は船着き場で買った時の値段です。
ルアンパバーンの旅行代理店を数件廻ったところ、パークベンまでピックアップ付きで大体170,000〜250,000Kipの間でした。
代理店を使わずに乗り場まで自力で行くか迷ったんですが、一人だったので早朝のトゥクトゥクの値段交渉が難しそうで。一軒だけ160,000Kipのところを見つけられたのでそこで買いました。
ラオスは公共交通機関がまだ発達しておらず、トゥクトゥクの言い値になるのが辛いところです。
トゥクトゥク、ローカルの相場としては乗り場まで30,000Kipくらいだと思うけど、早朝でしかも一人だと値引き交渉難しそう。まあ50,000Kip=トゥクトゥク+早朝の安心料だと思えばそんなに高くはないかな。
『当日自力で船着き場に行って、チケットが売り切れていたら困るな』とも思い代理店で購入したのですが、船着き場でトゥクトゥクのおじさんがチケットを購入?に事務所に行っていたので、予約がされていたかはちょっと疑わしい。もしかしたら予約制はなく先着順なのかもしれない。
❗嘘をつく代理店に気をつけよう❗
ある代理店で『チケットをあらかじめ買っておかないと途中のパークベンでは買えない、2日めの船に乗れなくなる』『自分の店だけが通しで販売できるからここで買え』と言われたけど、全然そんな事なくパークベンでちゃんと買えました。(通しのチケットの言い値は340,000Kipくらいだった。高すぎ)
外国人だからある程度高く払うのは仕方ないと思うけど、嘘をついてまで買わせようとするのはよくない。気をつけてくださいね。
ラオスの人って素朴なイメージあったけど、どんどんがめつい印象になっていくなあー。
ラオス・スローボート、乗ってみて気付いた注意事項
乗ってみて気がついたこと。
- 日当たりを考えて席を選んだほうがよい。ルアンパバーンからの船、右側に座ったのですが、朝日が強くてきつかった…><
- 船の中ではビールとカップヌードルやお菓子しか売ってなかったので、お昼ごはんはあらかじめサンドイッチなどを買っておいたほうがよいですね。(飲み物他に売ってたっけ…ビールしか目に入らなくて…)
途中下船場所のパークベンでは朝いたるところでサンドイッチが売られていました。 - 途中どこにも寄らないので、トイレを考えるとビールもあまり飲まないほうが良さそう。船の中のトイレは試しませんでした。当然きれいではないと思う…。こういう時男性はいいなあ。
- 席は早い者勝ちらしいので乗船はお早めにどうぞ。
実際のスローボート乗船の様子・1日め
1日め朝 ルアンパバーンから乗船
最初勘違いしていてルアンパバーンの町中に乗り場があると思っていたんですが(船乗り場もあったし船もいたし…)、しかしスローボートの乗り場はルアンパバーン市街地から結構離れています。
▼この辺り。
中心部から約7Kmちょっと、歩くと1時間半くらい。
荷物がなければいい運動かもだけど、バックパックを背負っていたら厳しいかな。ましてや早朝。
トゥクトゥクを捕まえられないというリスクを避けるために今回は代理店を使ったけど、一人だといくらって言われるんだろう。数人で行くとトゥクトゥクも値段交渉しやすくていいよね。
(※本当は捕まえられなかったらそれはそれで滞在を延ばせばいいや、と思いたかったのですが、チェンマイの宿をAgodaで予約してしまっておりキャンセルが出来なく、最初の1日ノーショウだと全部有料キャンセルになってしまうという事だったので…。ちょうどソンクランだったしね)
▼こんな感じの船!乗り場までは急斜面を降りる。
▼中は2人がけの席が2列。ほとんど欧米人で、ラオス人以外のアジア人は私以外見ませんでした…
▼大きな荷物はまとめて一箇所に置かれます。誰でもアクセスできるので、鍵はかけておいた方がよい。
1日め 日中の様子
船は穏やかに進みます。
景色はあまり変わらないように見えるけど、時々野生動物などが現れるので楽しい。
▼水面は基本穏やかです。
▼なんかいる!水牛かな?
▼ひたすらゆったりと川を進みます。スピードは結構速いんだけどね。
少しですが動画も撮りました。スローボートの雰囲気伝わるかな?
▼船内を映した動画。
▼水面をひたすら映した動画。
1日め夕方〜夜 パークベンで一泊
スローボートは夜通し走るわけではなく、途中でパークベンという小さな町(村?)に停まります。
みんなここで一泊します。(人によっては数泊するんだろうか?)
▼パークベンのメインストリート。のどか。
着いた時はもう夕方で、荷物も重いしとても探索する気にならず、朝は朝で出航が早かったので何も見れないのが心残りでした。
宿も意外と良かったし、日程が許すならもう一泊したかった…。
本当に何もなさそうですが、メコン川を見るだけで気持ちがゆったりする気がします。
ビールを飲みながら読書なんて良かっただろうな。残念…
パークベンで泊まった宿
パークベン、Agodaを見たところ、宿がけっこうある…!
2014年当時、事前予約ではなくて現地で歩いて探したんですよね。あれー、2014年こんなにあったかなあ。
当時もあったけど私が気付かなかったのか、あれから増えたのか…
ドミトリーもある!Agodaの期間限定割引で559円になっていました。お安い。
大体1,000円台前半くらいから個室に泊まれそうです。
2014年当時、私はここの宿に泊まりました。名前が分からないなあ。
メインストリート手前の(船が着いたところから左の方の)坂を登ったところにありました。
定価は80,000Kipらしいです。
▼部屋の中。無駄にツイン!
一人でも安いけど、ふたり旅であったなら激安だったのに…
この値段でホットシャワー付きでした!クオリティ高い。
ラオス最後の夜なので、最後のビアラオを楽しみました。美味しかった。
2日め朝 パークベンからフエサイへ
翌日の出航は確か8時だったかな?(自信がないので、行った時は地元の人に確認してみてください…)
席は早い者勝ちなので1時間位早めに行きました。
道端で旅行者向けにサンドイッチが売っています。宿でも作ってくれるんだけどちょっと高めだった。
でも出来が店によってまちまちで、値段で選ぶのが正解とは一概に言えない。
パークベンからフエサイに向かうスローボートの席は早い者勝ちで、チケットは船の中で買えました。
「ここで買わないと乗れないこともある」と言っていたルアンパバーンの旅行代理店を信じなくてよかった!
事実じゃないことを言われるの困るね。
▼次々と乗船する旅人たち。
▼隣の欧米人の男性との脚の長さの差…。狭くて大変そうでした。
こんな時に短足は便利!v(‘∇’)v イェイ
2日め フエサイで下船、国境に向かいタイへ入国
フエサイ(ファイサーイ)に着いたのは確か夕方6時くらいでした。
時間的にチェンマイまで移動するのは無理そうなので、どこかで1泊しないといけません。
旅人たちはここで、『フエサイに泊まってから移動する組』と『タイの国境まで移動する組』に分かれます。
私は翌日のチェンマイの宿を既に予約していたので、フエサイに泊まったらチェンマイまで行けないかも?と思い(実際のところは分からないのですが)、とにかく行けるところまで行こうと、国境に向かいました。
スローボートの船着き場から国境まで100バーツ。ちょっと高いと思ったけど、歩ける距離ではありませんでしたね。(そういえばラオスなのに既にバーツ…)
国境通過が可能な時間はもう終わっているという情報があり、みんなザワザワしていましたが、追加料金を払う事で国境越えは無事に出来ました。16時を過ぎたら発生するんだったかな…。
国境を越えてチェンコーンに入った後、チェンコーンの中心部に行くソンテウとチェンラーイに行くソンテウに分かれました。ソンテウは借り上げ、頭数で言われた金額を割ることになるので、人数が少ないと高くなるようです。
私は一旦チェンコーンに行ってから決めようと思い、チェンコーン行きのソンテウを選択。
チェンコーン行きのソンテウは9人いて50バーツだった。そんなに高くならなくてよかった。
久しぶりのタイの道路。やはりラオスと比べると都会です。
ショッピングセンターが見えた時みんな声を上げていました(笑)。ラオスでは見ないからなあー。
国境の町・チェンコーンで1泊することに
中心部に着く頃にはもう遅くなっていたので、チェンコーンで1泊することにしました。
私はチェンラーイに行く必要はなく、翌日チェンマイまで行ければそれで良かったので。
チェンコーンで泊まった宿
Lonely Planetで宿を調べていた西洋人バックパッカーに教えてもらって、Green Innに泊まることにしました。
- Agoda:チェンコン グリーン イン レジデント (Chiangkhong Green Inn Resident)
- Booking.com:Chiangkhong Green Inn Resident (タイ チェンコーン) – Booking.com
- エアトリ(旧DeNAトラベル・スカイゲート):Chiangkhong Green Inn Resident
- 予約サイト縦断検索HotelsCombinedでGreen Inn Residentの最安値を調べる
個室・ツインベッド、ファン、窓なし、バストイレは共用で200バーツ。私には充分。新しいみたいできれいでした。
共用スペースの窓からはメコン川が見えます。朝はすがすがしい。
メコン川のほとりにしばらく住むのもいいのかも…
チェンコーンではお祭りっぽい事もやっていて楽しげでした。田舎町いいよね。
チェンコーンからチェンマイ行きのバスに乗る
朝起きてからチェンマイ行きのバスの乗り場に向かいます。
バスターミナルというものはないようです。
▼バス乗り場は確かこの辺り。
チェンコーンからチェンマイ行きのバスの時刻表と料金表。
普通の席で290バーツ、VIPシートは451バーツ。バスが違うのかと思ったけどシートの違いでした。
大体6時間前後かかるようです。
ラオス国境行きの案内も出ていました。やはり一人だと少し高め。
▼バスが出るまで時間があったので、近くの麺屋さんで腹ごしらえ。なんだか担々麺っぽいけどあまり辛くなかったので唐辛子を足す。食べ物が美味しくて、タイに戻ってきたっていう感じがします。
バスの中。
予想していたよりかなり新しいバスで、普通の席でも充分座り心地がいい。お菓子と水ももらえた。
隣のオランダ人も「ゴージャスだ」と言ってました。
チェンマイに着いて、私のラオス旅行は無事終わりました。
ラオス・スローボートの感想
ネットには『辛い』系の感想が結構あったのですが、私はすごく快適でした!
乾季だったのも良かったのかな。きつかったのは日差しくらい。
バスだと酔ってしまうので一切本を読んだりパソコンをいじったり出来ないのですが、スローボートの中では全然平気で。
川風も気持ちよくって、本に飽きたら時々水面を見たりして、とてもゆったりした時間を過ごせました。
本を読むためにもう一度パークベンまで行って帰ってくるとかしてもいいかなと思うくらい。(そのためだけだと料金高いけどね)
サンドイッチ食べて、ルアンパバーンのナイトマーケットで買ったラオラオ飲むのも良かったです。
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