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カンボジアでは偽札に気をつけよう!まんまとやられてしまいました…

カンボジアの偽札 カンボジア全般情報
この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、くみです。

カンボジアではUSドルが主に使われていてカンボジア通貨であるリエルは補助的に使われるのみ、というのはカンボジアに興味のある方ならご存知だと思います。

そして、USドルの偽札がカンボジア国内に多く出回っている、という話も、聞いた事があるのではないでしょうか。

もちろん私も聞いたことがあり、実際に一度『これは偽札では?』と感じて替えてもらったこともあります。
手に取った時の質感が違いすぎたんですよね。

それで偽札は何となく分かるつもりでいたのですが、
今回、見事に気づかずに受け取ってしまいました…!

今回の偽札事件の詳細

受け取り、それが偽札だと分かるまで

ナイトマーケット付近のレストランにご飯を食べに行って、20ドル出してお釣りを10ドル紙幣と5ドル紙幣、あと細かく1ドル札とリエルで受け取ったんです。

実はこの10ドル札もひとつ前のデザインのもので、お金としては真券だけどカンボジア国内では誰にも受け取ってもらえず使えないものでした。外国人がよく押し付けられてしまうらしいです…

10ドルの方は翌日の朝に
『あれ?デザインが違う?!もしかして偽札???』
と気がついて。ただ、ネットで調べた限りではどうも偽札ではなく、発行が古いだけだったようで、その時はほっとしました。

翌日、ローカルのごはん屋さんでその古いデザインの10ドルを出したら、古すぎるからと受け取ってもらえず。
仕方ないので5ドルで払おうとしたら「別のお金で払ってほしい。」
えっなんで?「これはフェイクマネーだよ」と。

えっ!!!

そっくりなフェイクマネー

本物と比べて見せてもらったけど、ぱっと見のデザインは全然分かりませんでした。
おそらくカラーコピーして作られているんじゃないかな。
しかし、言われて見たところ、確かに透かしや偽造防止糸がない。立体感も、比べてみたら無いような気がする。

怒鳴られ追い出され、警察に行く

受け取った場所は明確だったので、その日のうちにレストランに言いに行きました。

当たり前だけど、向こうが「ああ、偽札を渡しちゃってすみませんでした、本物のお金と交換しますね」なんて応じることはないですよね…
基本は、拒否するチャンスは受け取った時だけ。その時に確認しておかしいと思ったら『別のお金ありませんか?』とやんわりと受取を拒否しないといけないです。あとから言ってもダメ。

私がフェイクマネーの5ドルを渡してしまった時も、受取拒否をしたローカルの人はそういう反応でした。
慣れていないと『相手の気を悪くするんじゃないか』とか思っちゃうけど、正当な権利だし、それが偽札だったらお金を失うのは自分なので、しっかり確認してしっかり替えてもらおう。

あとから言っても仕方がない。
それは分かっていたけど。

レストランでは男性のオーナーが出てきたのですが、「何を食べた、どこに座っていた」と聞かれて、そんなん関係あるの?と思いつつ「I think…」と答えたら「昨日の事なのにはっきり答えられずI thinkと言うのはおかしい!お前ははっきり覚えてない!」と言われたり。
受取拒否されたから偽札だよと言っているのに「誰がそんな事言ったんだ!これは本物だ!帰れ!」と言われたり。(これは録音しました)(本物だったら交換してもいいでしょって言ったけど、もちろん拒否される)

とにかく、しょうもない怒鳴りあいになってしまいました。

しまいに「お前に店の中にいてもらいたくない!偽札だと言うなら警察に行け!誰もお前のことなんか相手にしない!」
と言われたので、

マジレス派の私は、真に受けて警察に行きました。

意外と親身な警察

幸い警察署は近かったので、歩いて向かいました。
意外だったのは、結構警察は親身になってくれたんですよね。賄賂とか払わないと何もしてくれないイメージだった。申し訳ない。

結構待たされたし、なんで受け取った時に確認しなかったの、とも言われたけど、最終的にはレストランに警察の人といっしょに行くことに。

警察とレストランのオーナーはクメール語でずっと喋っていて内容は分からなかったけど、
結論としては
『レストラン側としては、あくまでもこのお金はレストランの外から来たものであるが、5ドルは支払う』
という所に落ち着きました。
10ドルは本物のお金なので替えてもらえず。

シェムリアップの警察、意外と動いてくれるんだな!

葬祭用のLucky Moneyだった!

ところで、先ほどの紙幣、よく見ると…

フェイクマネー、なんと表面にクメール語が

フェイクマネー、なんと表面にクメール語が

警察の人に教えてもらって認識しました。
中国などでお葬式や願い事などに燃やしたりして使うラッキーマネーなのだそうです。その証拠としてクメール語が印刷してある。わ〜〜恥ずかしい…

しかし、こんな精巧に作らないでほしいよ〜〜 もうちょっとこども銀行券みたく、肖像画がアニメになってるとか数字が5万になってるとか、そういうひと目で分かる感じにしてほしい〜

カンボジアの偽札、多いのは50ドルと20ドルらしい

こちらにちょくちょく来る人に聞いたところ、偽札として多いのは50ドル札と20ドル札。
5ドルは初めて聞いたということなんですけど。

確かに専用に作られたものではなく、おもちゃのFake Moneyだもんね。
しかしこうやって外国人の手に渡ったりすることがある以上、5ドル10ドルだからといって油断はできなさそうです。

1ドルはさすがにないだろう…、と思っていたんだけど、知り合いの方がこの間ちょっとあやしいものを見かけたらしい…
1ドルなんていちいち見てないもんなあ…。

なぜか?リエルの偽札は無いということになっていますね。技術と需要の問題かしら…

真券か偽札かの見分け方

紙幣によっていくつかのポイントがあるようです。
これはPDFですけど、見分け方について詳細に説明されています。

カンボジアの人たちは触ったら少し盛り上がったりしているので分かる、と言うのだけど、私の指先がそんなに繊細ではないのか、いまいちよく分からないんですよね…
私には透かしとか偽造防止糸の方が分かりやすいかも。

気にしたことがなかったけど、タイバーツも偽札があるそうな…怖いな〜

今回の自分の対応について

冷静になってあとから考えましたが、警察に行ってお店の人と対峙する、というやり方は決していいものではなかったなと思っています。向こうは商売をやっているので地元のネットワークもあるだろうし、逆恨みされて何か報復される可能性だってゼロじゃないしね…

今回の事に限って言えば、やはり受け取る時にちゃんと確認しなかったのがよくなかった、それが私のするべきことだったな、と思っています。泣き寝入りは悔しいけど、時としてそれが無難な場合もあるかもしれない。
もしかしたら従業員の独断でレストランも被害者かもしれないし(そのわりに確認もせず偽札を本物と言い張られたりとか、ちょっと対応があれだったけど…)

それとは別に、警察に行くというのは良い経験になりました。
すごく疲れるんですね!
今回みたいな『5ドル札が偽札でした〜』みたいなライトなものでもこんなに疲れるのだから、例えば強姦や強姦未遂で警察に行ったらどんなに疲れる事が待ち受けているか、想像できないレベルです。
良い練習になりました。

シェムリアップの警察署にて

シェムリアップの警察署にて

何度か公開の場でも言及していますが、私は性的な加害に海外では2回遭っていて、どちらも知らない相手ではなく知人の日本人です。(ちなみに海外よりも日本国内での加害の方がずっと多いです)
どちらの時も警察に行かなかったのを後悔していて、次にもしそういう事があれば絶対に警察を呼ぼうと思っています。

しかし困るのは事実関係の証明。言った言わないとか、OKしたOKしないみたいな水掛け論になるのは目に見えていて、 (人によっては2人きりになるような状況が作られた=合意があった と言う人もいるし)、そこはどうすればいいんだろう…ってずっと考えていました。

今回とっさに相手の言うことを録音したのですが、これはいいなと思って。
明確に拒否しているのが物証として残っていれば、少しは犯罪の立証がしやすくなるかなと。録音することで実行の抑止になるかもしれないですし。

逆上した相手にスマートフォンを取り上げられて壊されたりした時のために、リアルタイムですぐにクラウドに録音してくれるものがいいなと思っていて。今は一旦Evernoteの録音機能を使ってみようと思っています。
(あまりひどかったらYouTube Liveのようにオンラインにしてしまってもいいのかもしれないけど…)
そのためにも常時インターネットにつながっておくのは大事だな。

一つ勉強になりました。

被害に遭ったあとのケアについて

ここ最近、

で、ちょっとトラブルに巻き込まれるのが続いて、考えるようになった事があります。

やっぱり、犯罪の被害に遭うと心のダメージがあるんですよね。
心が内向きになっちゃう。
それまで普通に歩けたところも、ちょっと歩きたくなくなったり。

それは『被害に遭うかもしれない』という恐れから来ている部分もありますし、
『世の中には、他人に被害を与えて自分が得しようとする人間が本当にいるんだ』という事を改めて思い知らされて怖くなる、という事もあるかもしれない。こうやって書くと当たり前の事なんだけど…、自分と違う行動原理、それも他人を傷つける方向で生きている人の存在は怖い。

でもそれも大抵3日過ぎたあたりから回復してきます。
荷物を奪われた件は、バンコクは比較的安全だと思っていたショックもあって1週間くらい続いたかなあ。
(JBの強盗の時はわりと回復が早かった、JBは治安が悪いと前もって聞いていた事と、元被虐待児なので私が暴力を受ける事自体には慣れていたせいかもしれない。慣れているとはいえ、自分のために他人を躊躇なく殴れる人が存在しているというのはやはり怖いけど)

実際に身体が傷ついたらそれが一瞬で塞がることはないように、ショックを受けた心も平常心に戻るまでにある程度の時間はかかる。と、把握しておくのは、役に立つかもしれない。
自分を客観視するように心がけると、必要以上に心を揺らされなくなるというか。
生理痛みたいなものですね。あんなのが何もない時にいきなり来たらめちゃくちゃ不安になるけど、『あと1・2日で過ぎ去るな』と思えたらそこまで動揺しないというか。

これもサバイバルテクニックなのかなー、と思うようになってきました。

あとはダメージコントロールかな。
もう被害に遭うことを前提で、リカバリー策を色々と組み立てておく。
今回はあまりないですけど、強盗とかひったくりとかはこれが大事になってきますね。
一度ちゃんと設計しないとなあ。

とにかく、良い人ばかりとはいかないこの世の中ですけど、
気をつけて楽しく生きていきたいですね。

Kumi
みなさんも気をつけてね〜💦

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