こんにちは、くみです。
2016年に、ウズベキスタン・タシケントで救急車に運ばれて一日入院してきました。
おそらく食中毒です。
海外はもちろん日本国内でも今まで救急車に運ばれた事がなく、生まれて初めての経験でとても焦りましたが、幸いすぐに回復し、貴重な経験ができたなと思えるようになってきました。せっかくなので(?)、入院中の様子とか、病院食とか気になる入院費とかについて書きますね!
※ 当時のメモが見つかったので、追記しました(2018.05.15)
ウズベキスタン・タシケントで、救急車で運ばれた経緯
前日(9/30):ブハラからタシケントへ列車で帰還
前日までヒヴァ〜サマルカンド〜ブハラと列車で地方都市巡りをしていまして(ブハラよりサマルカンドの方がタシケントに近いんですけど、寝台に乗って寝て着きたいとかそういう理由でこの旅程にしたんじゃなかったかな)、前日にブハラからタシケントに戻ってきました。
Twilogで確認したところ、朝の6時にタシケントに着いたっぽい。Twilog便利。
当日(10/1):朝から腹痛と下痢、嘔吐で苦しむ
症状が出始めたのは、10月1日の朝。
朝起きると身体が妙な感じで…、そのうち下痢と吐き気が始まり、それがどんどん激しくなり、身体もうまく動かなくなりました。
下痢と嘔吐が止まりません。確か腹痛もあったと思う。
私は海外でお腹を激しく壊したことがあまりなくて。
東南アジアでもせいぜいゆるくなるくらいだったし、インドでも痛みのないゆるい下痢で薬を飲んだら治ったのですが…、
そういうのとはレベルの違いをはっきり感じたというか…、
思考力は低下するし、アウトプット力も低下する。ちゃんと喋れなくなるし、メッセージを打とうとしてもあまり文章が作れなくなる。
普段Twitterを備忘録代わりにもしているんですけど、そういうアウトプットをする余裕もなくひたすらぐったりするかトイレと部屋を往復しているかという状態だったのが、この時全然ツイートがないことからも分かります。(笑うところかなこれ)
▼発症後、初めてのツイート。病院にて点滴中
病院おくり pic.twitter.com/xz6bG42vB5
— Kumi (@kum_i) October 1, 2016
当日(10/1):宿の人が手配してくれ、救急車で病院に搬送される
その時は以前書いたSunrise Caravan Stayのドミトリーに泊まっていたんですけど、
吐き気の合間に部屋で倒れていると、同室のロシア人の年配の女性が心配して、宿の人に相談してくれて。宿の人が医者を呼んでくれて、そのまま救急車に乗ったのでした。
私は救急車を呼ばれる程の事態だという自覚はなくて、大丈夫!救急車に払うお金も持っていないし…と断った記憶があるんだけど、宿の人が大丈夫安いからと言って、必要最低限のものだけ持ち(充電器は入ってなかった)、そのまま救急車で搬送されたのでした。
▼退院後に撮った救急車の写真。私が運ばれたものと同じかは不明です。
この時の写真、全部GPS情報がついておらず、Google MapsのTimelineにも残ってなくて、この病院がどこだったのか今分からない…
後述の料金からも、おそらく国営とか公営の病院だったと思います。英語話せる人一人もいなかったし。
食中毒の原因で思い当たること
原因なんですけど、
前日は友人と食事だったのですが、他の2人は何ともなかったのでそこの食事が原因だった可能性は低いと思うんですよね。
心あたりがあるとすれば、ブハラの市場で買い食いしたストリートフード。
クレープのような生地に火が通った卵(スクランブルエッグみたいなの)が入ってたと思うんだけど、並べてあって陽に当たっていたし、口に入れた時に何か違和感があったんです。
卵系はやばいな…
しかし私ほんとに写真撮ってないな💦
この時のストリートフードの写真もない。確かスマートフォンが調子悪かったんだっけ?
特定の何かを食べて当たったわけじゃなくても、中央アジアでは油でいつの間にかやられることもあるそうです💧
なら良かった(>_<)何にあたったんですかねぇ…特に悪いもの食べてなくても中央アジアの料理は油でいつの間にかやられることもあるので気をつけてくださいー!
— Eri Suzukinalieva (@eri_fdd) October 1, 2016
病院で受けた手当や病院食・部屋の様子
腸内洗浄と点滴
まず腸内洗浄。
ちょっと尾籠な話になりますが、後ろから液体のようなものを入れて、トイレでひたすら出す。
病院なのになぜかティッシュトイレットペーパーがなく持参必須で私持ってなかったので、トイレでお尻を出したまましばらく耐えるという苦行がありました。(通りかかった他の人にもらった)
あと手洗いに石鹸とかもなくてちょっと辛かった…。病院なのに…
[box class=”graybox” title=”救急車に運ばれる時に持っていったほうがいいもの”]私は日帰りで帰れるのかな〜みたいな甘い見通しだったので大事なものを全然持っていきませんでしたが、最低限下記のものは持っていったほうがよいです!
- トイレットペーパー(トイレに紙がなく困りました…)
- 歯ブラシ
- 石鹸(病院に石鹸がないなんて…)
- スマートフォンの充電器(もちろんスマートフォン本体もマスト)
[/box]
それが終わると、点滴をされて、おしりに注射を打たれました。その後ベッドでぐったり。
その頃には熱も出ていたみたいで身体もだるく本当に横になりたくて休みたくて、体調が悪いってこういうことなんだ…としみじみしました。
救急車で搬送される前に現地のお友達や知り合いの方たちに連絡したんですけど、前述の通りアウトプット力が低下していて
病院にいま
(電話番号)」
みたいな、ダイイングメッセージかゾンビ化が進行してるか、みたいな謎メッセージになってしまっていて。
スマートフォンの変換機能で漢字にはなったけど。
本当にマズい時は体と頭が動かなくなるものなんですね。とにかく知り合いに連絡しなくてはと思ったんですが、頭が動かずとにかくだるくて、メッセージを打つのも困難な状態で。とぎれとぎれで何とか連絡をしたんですけど、誰/どこの番号かも書かずに電話番号だけを送ったり、あとから見ると動けてなさがよく分かりました。
点滴を打って落ち着いたこのあたりで連絡が取れ始めて、ただ私に会話する力がなく電話もろくに出れない状態で、たくさん心配をかけてしまいました…すみませんでした…(友達が一人来てくれようとしていたんだけど、病院の番号も電話が通じずどの病院かも分からず困っていたらしいです💦本当にごめん…)
そして入院へ…
病院のスタッフもお医者さんももちろん入院している人たちもウズベク語かロシア語しか話せないので、コミュニケーションは大変というか意味のあるやり取りはほぼ無理でしたが、すやすや寝ているとだいぶ体調が回復し、その頃には言葉の話せる友人が駆けつけてくれました。
(こういう国で現地に友人がいない人は、日本国大使館をまず頼る事になると思います。私もビザの期限の件で連絡しましたが、大使館には日・ロ・ウズ語ができる方がいらっしゃいました)
しかし友達に通訳してもらったところ、最低5日間は入院しないとダメだと言われて。
出国日が迫っていたので(なんと翌日10/2にビザが切れる予定だった)、不法滞在になるのは避けたかったので日本国大使館の方に相談したりしました。
英語が全く通じなかったのは辛かったし、
なのでウズベク語が使える友達が来てくれたのはすごくありがたかったです。
簡単な意思疎通(5日間入院してくださいとか、明日にはビザが切れるんですとか)さえ全くできなかったので。
とにかく10月1日は入院することになりました。
ウズベキスタンの病院食
入院は3食付きでした。
蕎麦の実にチャイに、穀物(大麦かな?)とじゃがいもと人参のスープにディルが入っているのかな。
▼病院食、かろうじて写真を撮っていた
おいしくいただきました…🙏
ほんとありがたい…
病室の様子
これもかろうじて写真を撮っていたな。
▼相部屋、みんな優しかったな〜、言葉は通じなかったけど、、
▼枕元。トイレットペーパー大事です。
友達が病院の人と電話で話した時に、チャイに入れる結晶状態の糖(あれなんていうのかな?)を持ってくるように言われたらしくて、買ってきてくれました。(水分補給のためなのかな?でもお茶は水分補給にならないとかいうのに、チャイに溶かすの不思議ですね)
チャイに溶かして飲みました。
病院はとにかく5日は入院してくれというスタンスだったんだけど、翌日結構回復していたし(という素人判断怖いけど)、滞在期限も切れるし、日本国大使館の方にも相談した結果、病院に『何が起こっても自己責任です』という念書を書かされた上で10/2に退院することに。
今思えば滞在延長の特例の可能性を探してもう少し入院していたほうが良かったんじゃないかなと思うけど、
ウズベキスタンはとにかくそのあたりに厳しいイメージがあったのと
(ウズベキスタンでは滞在した全ての日数分の滞在許可証 [レギストラーツィア] を宿に出してもらう必要があります)、
入院費がいくらかかるかこの時点では分からなかったので、とにかく当初の予定通りにビザの切れる前に出たいという気持ちが当時は強かったのでした。
気になる入院費用…
さて、病院の費用なんですけど…
救急車で搬送されて…
応急処置に腸内洗浄されて、
検体(便)の検査をされて、
注射1回に点滴2回、…
1泊の入院、3回の食事付きで…
救急車で搬送されて一泊二日入院して費用250円だった!!
— Kumi (@kum_i) October 2, 2016
ウズベキスタンスムで15,000ソム、
日本円で250円くらいでした!
(当時は公定レートと実行レートに乖離があり、実効レートで約250円・公定レートで約500円)
(´Д`;)??!?!?!!!?!?!
ロシア語もウズベク語もできないので、なぜこんな額の請求なのか理由も内訳も未だに分からないままなんですけど、色んな人に聞いてみたところ、
- 公営病院なので?入院は基本は無料らしい(きっと250円というのは点滴とか食事代とかではないかとのこと)
- 手術がない、救急車で搬送されるほど緊急事態などいくつかの条件で公営病院?に搬送される?
ということではないかと。
(後日カザフ人と話した時に教えてもらったのですが、 カザフスタンでもこういった緊急の場合は公的サービスとして無料で開放されているそうです。しかしそれが外国人にも適用されるというのはすごいですね…)
あの病院が国営か公営かどうかも確認できていないので、全部『?』付きですが…
在住の方でも救急車で運ばれることってあまりないらしく皆さんあまり知らないみたいで…このへん詳しい方がいたら教えて頂ければありがたいです🙏💦
しかし旧社会主義国はすごいなー…
▼病院の外観。『qabulxona bo’limi』は病院名か?と思いきや、ウズベク語で『受付』でした
緊急事態に、保険のキャッシュレス診療などは受けられただろうか?
搬送された時は口もろくに聞けないほどだったので、言われるがまま救急車で運ばれたんですけど(ゲストハウスの人は多分この病院が安いということを知っていたのだと思う)、もし海外保険やクレジットカード付帯保険のキャッシュレス診療などを受けたかった場合、ちゃんと言えたか?というと、限りなく自信がありません、というか言えなかったと思う。
今回は内科だったけど、交通事故などの外科だったらもっと難しそう…。
本人がモノを考えられる状態でなおかつ喋れたらいいんですけど、いつもそんな状態とは限らないんだなということがこの件で分かりました。
あらかじめその国のどの病院が自分の海外保険に対応しているか調べておいて、英語かその国の言葉で通じるように『緊急時は保険が受けられるのでここにあるどれかの病院に搬送してください』というような事を書いた紙を用意しておく、とかした方がいいのかもしれないですね。
みなさんも急病には気をつけて!