こんにちは、くみです。
ひさしぶりの投稿がこんな話ですみません。高熱で数日倒れていまして、病院で検査してもらったところデング熱と診断されました。
私のメモが何かの役に立つかもしれないし、一応記録しておきます。
私の症状
- 高熱(38〜39度)が続く
- 絶え間ない頭痛、差し込むような痛み型
これだけでした。
デング熱は別名Break-bone feverとも呼ばれるほど全身痛や関節痛がひどい、と聞いていました。
しかし私の場合、頭痛以外の痛みはまったくなかったです。これはかなり軽い方だったのでは。(ちなみに蚊に刺された自覚はまったくなく、ベトナムでバイクによく乗ることもあって連日長袖長ズボンで過ごしていました)
症状に気付かず治ることも多いとも聞くので、かかった人すべてに重い症状が出るというわけではなく、スペクトラム的な(軽症から重症まで色々あるような)出方をするのかな?とも思います。
後述しますが2度めはおそらくこの程度ではすまない。
ちなみにこれは病院に行く時にひと目で状況が医師に伝わるようにと思い作っていたメモです。(日本語の通じるところに行く気がなかったので…)
過去にやはり高熱を出してベトナム人の友達にローカルの診療所に連れて行ってもらった時に「38度なんて熱のうちに入らない!」的なことを医師に言われて驚愕したことがあるんですが、どうもベトナム人の平熱は37〜37.5度と高いらしく、38度は本当に大したことがないらしい。
というか調べる限りは他の国の人も平熱高くて、日本人が特別平熱低いような…
その時に、日本人慣れしてない病院に行くときは必ず自分の平熱を書いておこうと心に決めました。小さなサバイバルハック。
東南アジアで原因不明の高熱が出た時はパラセタモール以外飲まない
高熱が出たりして予定があるとどうしても風邪薬や解熱剤など飲みたくなると思います。しかし東南アジアで高熱が出た場合は、パラセタモール(アセトアミノフェン)以外は飲まないほうが無難です。
デング熱の場合(今回まさにデング熱でしたが)、アスピリンやイブプロフェン・ロキソニンなどのサリチル酸の非ステロイド性抗炎症薬は出血傾向やアシドーシスを助長するので危険なのだそうです。
私は鎮痛剤の中ではイブプロフェンが一番相性がいいのですが、高熱の場合デング熱だった時のことを考えてパラセタモールをまず飲むようにしています。パラセタモールはタイだとセブンイレブンなどで気軽に売られています。日本だと何になるんかな。
また解熱剤や鎮痛剤は対症療法であることが多く、薬を飲んでいるから治るというものではないので、日中は薬をできる限り飲まないようにしています。夜は熱や痛みで寝れずに体力が削られるとよくないので、症状を抑えて寝るために飲むようにしています。まあこういうの個人の信条みたいなものなので好き好きですけど。
他の病気の候補
今回医療関係の友人が色々と話を聞いてくれ、いくつか病気の候補を教えてくれていました。その頃にはもう熱が下がって発疹が出ていたので自分の中ではデング熱じゃないかとは思っていたんですが…
- トキソプラズマ
- リケッチア
- マラリア
もちろん素人判断は厳禁で、自分で勝手に病気を決めつけて対応するというのはかなり危険な行為なのでやめた方がいいですが、それはそれとして、なりうる病気の知識をある程度把握しておくのは悪いことではないと思います(と医療関係の友人も言っていた。)
私も調べなければデング熱にイブプロフェンは危険という知識はなかったわけだし。
マラリアってなんとなくアフリカや南米のイメージを持っていて、東南アジアでかかるという想定をしていなかったので、脳内の自分のかかりうる病気リストの一つに今回入れられたのは良かった。あとリケッチアって初めて聞きました。
デング熱の検査について
デング熱の検査でかかった費用:約70万VND(≒3,500円)
これは検査だけの費用ですが、血液検査で診察料も含めて約70万VNDでした。診察料が16万VNDくらいだったっぽい。
熱が引いてから行ったので病院的には他に何もすることがなかった。ただ痒み止めに抗ヒスタミン剤と、あとビタミン剤?をもらいました。
デング熱は出血熱にさえならなければ予後が良いのが特徴らしく、2度めに病院に行った時はなんとなく『デンギだから治ったんでしょ?何しに来たの?』という雰囲気さえ感じました、えええ君のとこの病院の先生が明日も血小板の数値検査に来なさいって言ったんやで。
ちなみにローカルの総合病院です。この記事を参考に行ってきました。私が行ったのはHoan My。(外国人用のVIPフロアに行く気満々だったが普通にローカル階に通されました)
私はとてもとてもインターナショナル系の病院に行くような身分ではないからね。一応日本の国民健康保険には入っていますけど。初診料で130USDとかそんなセレブではないので…
あと高額の病院でもGoogle Mapsで低評価だったりするのでレビューはしらみつぶしに読みました。対価と効果が比例していればまだいいけど、インターナショナル系で高いお金を払って誤診で半年治療が遅れたみたいなレビューもあったので読んでいて怖くなった。まあデング熱は別に対応が難しい病気ではないのでよほどでなければどこでも変わらないだろう。
デング熱の診断は症状が収まってからでもウィルスが消失してからでも可能
色々あって寝てたら熱が下がってしまい病院に行く緊急性がなくなっていたのですが、素人判断でデング熱だと確定もできないし自分のためにも周りのためにも確定できるならさせておこうと思い病院に行きました。しかし熱が下がっても(≒ウィルスが消滅しても)はたして原因が確定できるのかというのは不安でした。
結果から書くと確定は余裕であった。
免疫グロブリンG(IgG)型および免疫グロブリンM(IgM)型の検査を行ったのですが、これは感染の後期において診断を確認するのに役立つらしく、むしろ感染の5〜7日後から使える検査方式なのだそうです。
IgMは最初の感染後30〜90日で検出されなくなるけど、IgGは60年以上もの間検出されるので過去の感染歴を知るのに有用らしい。60年。余裕だったな。
ただ私の検査結果はIgMがPositiveでIgGがNegativeだったので、IgGは出るのに日数がいるのかな。
『過去の高熱はデング熱だったんだろうか…?』と知りたい気持ちになっている人は検査してもらうとIgGで分かると思います。安心して検査を受けてみてください。
後述するけど2回め以降はかなり危険になるらしいので、過去の感染歴は把握しておいた方がいいんじゃないかと思う。
病院で役に立つ英語
- デング熱はDengue Fever、発音的にはデンギーですね。デングって言っても通じなさそう。
- 発疹はRash(ラッシュ)。痒いはitch(イッチー)。
- 保険はInsurance(インシュランス)、外国人ならInsuranceがあるかは必ず聞かれます。
- 血液検査はBlood test。
- 痛みはPain(ペイン)/Ache(エィク)。頭痛はHead ache。
- 体温はTemperatureで通じると思う。
- 病気で体調悪い時に英語の瞬発力を試されるの辛いので、伝えたいことはあらかじめ紙に書いていくと捗ります。書いていけば発音悪くても関係ないし。(つづりは気をつけよう)
デング熱の治療は対症療法
デング熱には特効薬や特別な治療法のようなものはなく、病院に行ってもすべて対症療法になるそうです。
なので、デング熱だと分かっていてかつ症状が重くなければ(病院でしか対処できないような内容でなければ)家でじっと寝ているのもありなのではないか、と思っているのですが、まあ素人判断は危険なので医師に判断してもらおう。(知り合いのお医者さんも家で寝ている話についてはそう言っていましたが)
食べ物はGrabFoodで何も困らなかった
病気になったら不安なことの一つに食べ物があります。
私は19で一人暮らしを始めてから20年以上一人で生きてきて、病気になったところでそれが変わることはないのですが、寝込んでいると食べ物はなかなか困りますよね。
日本でもUberEatsが流行っていると聞きますが、東南アジアでもフードデリバリーは百花繚乱です。
有名なのはFood Pandaですがベトナムにはなくて、その代わりFoody NowとかVietnammmとかBAEMINとか色んなアプリがあります。
私はGrabのステージをプラチナに上げたかったのでひたすらGrabFoodで注文していました。
GrabFoodがあればとりあえず食べ物は困らなかったです。海外で倒れたときの手段の一つとして覚えておくと役に立つ時が来るかもしれない。
ベトナムの病人食はBanh CanhとChaoで決まり(個人的な感想)
最初日本食レストランのうどんなんかも注文してみたんですけどあまりおいしくなくて、注文は結局以下のようなラインナップになりました。
- 果物カップ
- Banh Canh(タピオカうどん、Banh Canh Cuaという蟹入りのをよく見る)
- Chao(味付きお粥、タイのジョークと同じで米の粒は残っていない)
Banh CanhとChaoがあれば困らないことが分かりました。Chaoは神。タイでもジョーク届けてくれるレストランあるんかな。
果物も美味しかったけど練乳がかかりすぎていて一回しか頼まなかった。果物だけが良かったのだ。
デング熱は発疹が本体なのではないか
デング熱は熱が下がりかける頃に発疹が出ます。
これ、痒くないと書いているサイトもチラホラあったんですが、私はめっちゃくそ痒くて正直高熱より頭痛より辛かったです。こっちが本体なのでは?
早めに病院行って痒み止めもらえばよかった…。
ちなみに致死率が格段に高くなるデング出血熱はやはり熱が下がりかける頃に発症するとあったので、発疹を出しながらもちょっとビクビクしてました。
今後:デング熱は2回めに重症化する確率が高いので気をつける
デング熱には4つの血清型があり、感染済みの血清型は終生免疫を獲得するけど、違う型の血清型に感染するとその時は重度の合併症が起こりやすくなるそうです。つまり2度めの感染が危ない。
デング熱で知り合いの知り合いが日本に緊急搬送されたり知り合いの知り合いが亡くなったりという話を聞くのですが、おそらくは2度め以降の合併症によるものなのではないかと。
私も一度かかった以上次回のリスクはかなり高いので、今後は何かあったらすぐ入院できるよう保険を切らさずにおかなくては、と思っています。
ずっとノマド向けの保険について記事を書こう書こうと思っているのですが、どうせならアフィリエイトが適用されてから書こうと思ってそのままになっている。42歳の私で月60USDくらいです。(アメリカは適用外)
日本の海外長期間保険は月2万円くらいするから高いんだよなー…
3ヶ月毎にこまめに日本に帰ればいいんですが、あまり帰りたくない…
ノマド保険の記事を書いた折にはよろしくお願いします。
どうせなら病院にかかって実際に保険申請をしてから記事を書きたいけど。