放浪していて思うこと

海外放浪生活を続けるために必要な性質とは何か、自分の経験から考えてみた

放浪していて思うこと
この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、くみです。
海外放浪生活を始めてもう4年めになります。

時々「そんな暮らしをしていてすごい、よく出来るね」と言われますが、難易度を考えると、私はそんなに稼いでいるわけじゃないので、大抵の人は私より稼げるだろうから楽勝じゃない?難しく考えているだけで、誰でも出来るよね…?と常々思っています。

ただよく考えると、他人の話を聞いて『あーそれだと放浪生活は厳しいかも…』と思う事は確かにありました。
今回は、私が考える『海外を放浪するために必要な資質』をリストアップしてみます。

現地のものでどうにかなる雑さがある

雑さと書くと語弊があるけど、自分が慣れている環境と違うものでも受け入れられる、という事でしょうか。

例えば食べ物
よく聞くのが「海外に1週間いただけで日本食が恋しい」みたいな話です。
私はまったく日本食が恋しくならないので、こういう話を聞くたびにびっくりします。えっなんで…??確かに寿司とかは食べたら美味しいし好きですけど、恋しくて日本に帰りたくなるほどではないよね…?

また食べ物の受容性が私は広くて(まあまだ東南アジアとインドと中央アジアくらいにしか行ってないせいもあるかもですが)大抵のものは楽しく食べられます。(美味しくないものももちろんあるけど!)
ベトナムの駐在員が任期中ずっと日本食しか食べず、最後に空港で食べたフォーが唯一のベトナム料理、なんて話を聞くともったいなさにのけ反ってしまいます。あんなに素晴らしい食文化の世界がベトナムにはあるのに…!!

またこれは体質の問題なので仕方のないことだし申し訳なく感じるのですが、現地の化粧品や日用品を受け付けないのもつらいですよね。
化粧水・乳液・シャンプー・コンディショナー全て日本の特定のメーカーしか受け付けない友人がいて、海外に遊びに来た時に液体の量が大変なことになっていました。液体は重いし100mlより多いと飛行機の持ち込み手荷物にもできないので、放浪ぐらしとは相容れないのだ…。またそれらが切れたら日本に戻らなくてはいけないですよね…
私は大体タイのコンビニに売ってるUVクリームだけで過ごしていて。(あとニベアの青缶と食用ココナッツオイルも時々使っています)何で私の肌はこんなに雑な扱いに耐えられるのだろうか。もちろんきれいではないんですけど、別に自分の肌がきれいでもきれいじゃなくてもどうでもいいというか、一昔前のおっさんみたいなメンタリティです…(男性でも今の若い子はきっと気をつけてるんだよね…

ミニマリスト的化粧品:約50円のUVカット付乳液パウチ(タイ)
こんにちは、くみです。 今回は私が使っているミニマリスト的なスキンケア化粧品を紹介しますね。パウチタイプで軽くて小さく、…

生理用品(ナプキン)も、日本製じゃないとダメという話を聞いて驚きました。他の国のものを使うとかぶれるということなのかな…?私は今のところ東南アジアでどの国のものを使っても別に日本と変わった事はありません。使えない人のほうが多数派なのだとしたら、私は肌全般が相当強いんじゃないかと思う…
開発途上国の製品に偏見があるとかではなくて、本当に何か支障があるのだろうか…?
(日本製じゃないとダメな人は、例えば布ナプキンや月経カップなどの繰り返し使えるもので解決できるとは思うんですけど)

あとは服も現地のものを適当に着てるし、薬も今や現地のものを適当に使っていますね。水もタイとかだったら屋台の無料のお水をローカルの人に混じって飲んでいます…(ミャンマーや北インドではさすがに控えているけど)

現地のものに対する適応性があるのとないのとでは、確かに放浪ぐらしに対する困難さが変わってくるんだろうなあと思います。特に食べ物が楽しめないのはQOLの根源に関わるので厳しいだろうなあ…
適応が難しい原因、好き嫌いや偏見から来ているのだったら海外での放浪ぐらし自体が向いていないんだろうなと思うけど、体質の問題ならば申し訳なく感じるし、何か良い解決方法があるかもしれないので、一緒に考えたいところです。例えばバンコクならちょっと高価だけど日本食屋さんがめちゃあるし…

異なる環境に強い雑さがある

私は飛行機や長距離バス、鉄道で大抵すぐに寝入ることが出来ます。タイ国鉄の3等でぐっすりというのは姿勢的にちょっと厳しいですけど、それでも睡眠は取れます。
普通のことだと思っていたんですが、飛行機に乗っている時にうまく眠れないという友人が複数いたので(バスや鉄道はもっと難しいらしい)、もしかしてそこまで普通のことでもないのかもしれない…と思い始めました。

また私は音に強くて、例えばドミトリーで誰かがひどいイビキをかいていたとしてもすやすやと眠れます。(モスキート音は苦手ですけど…)あまり音に繊細ではない。
音に敏感だとドミトリーでもあまり眠れなかったり、波の音が大きいビーチサイドで眠れなかったり、色々と大変そうです。

他にも色々な環境要因がありますよね。清潔さや、気温、シャワーが水だったりとか、埃っぽかったり、などなど。
もちろん行き先を自由に選べるライフスタイルなので自分が暮らしやすい場所に行けば良くて、埃が苦手なのにあえて埃がすごい都市に行く必要はないんですけど、大抵の場所は日本に比べて何かしらタフさが必要だったりするので、適応できる範囲が広いに越したことはないです。

ここはある程度お金の力で解決することが出来て、例えば寝る時に他人の音が耐えられないのであれば普通のホテルの個室に泊まれば解決する話です。東南アジアは、ある程度大きな都市であれば外国人向けの立派なホテルが何かしらあると思うので。
ただ、自分が稼げるお金の量と自分が取れる選択肢のバランスがあるというか、たくさんお金を稼げる人であればお金を使って解決できるけど、もしあまり稼げないもしくはビジネスを育てている最中の人は、特に開発途上国では色んな環境に適応できた方が取れる選択肢が多くなりますよね。

まだあまり稼げないけどまず放浪を始めてみたい!ということであれば、環境に適応できるタフさは役立つスキルだと思います。(そして私はとりあえず始めてみるという考え方が好きです。稼げるようになってからとか、お金をためてから、と思い過ぎると、機会損失を生むこともあると思う)

孤独に強い

最近若い男の子たちに聞かれて、ちょっと驚いているんですけど…
海外で定住せず、一人でフリーランスをしていてさみしくないですか?」という質問です。
これは以前、他の人にも聞かれたことがあります。

ごめん、さみしくない…!!

なんか人としてさみしい話になりそうですけど(笑)、あんまり、というか、全然さみしさを感じることがないんです。
少なくともこの3年4ヶ月、全くないんです。
むしろ、もうちょっと一人の時間を増やして作業に集中した方が良いよなと思うことがかなり多いです。今の実感として、1週間のうち人と遊ぶのは2日が限度だな…と思ったりしています。やっぱり人間は週に5日は働かないといけんのや…

もちろん、楽しい思い出のほとんどは他の人と一緒に作れるものだなあと思っています。
私のスタンスとしては、人との出会いは貴重なものだし大事だけど、一人でいることも出来るしそれは自分にとって必要な時間である、ということです。

幸運にも近年人の縁には恵まれているので、訪ねていける友人が色んな所にいて(これは別の記事で書こうと思っているんですが)、『一人旅だけど、行った先で友達に会う』みたいな暮らしなので、別にさみしさを感じないのかもしれません。
ただ、前述の人は「日常的に続く長い関係が無いのが辛い」と言っていて、それは私には全然なかった感覚でした。
私は久しぶりに会ったらとても嬉しいし、この友達にまた会いたいなと思う事ももちろんあるけど、さみしくてこの暮らしを続けていけない、というレベルの感情は全くなくて。年に1〜2回会えたら嬉しいな、くらいの感覚なんですよね…。それ以外は別に一人でもいられるというか、一人の時間がかなり多く必要というか…

那覇ではゲストハウスにいたんですけど、自分の自由な時間の大部分は一人でマクドナルドやスターバックスにこもっていました。リビングなどにいるとやっぱり他の人と話したり気を取られてしまったりして作業効率が落ちるので、ってなんか私すごい冷たい人みたいだけど大丈夫でしょうか。

今も、セブの語学学校にいるんですけど、近年こんなに長時間他人に囲まれて生活するのは久しぶりなので、それが好きかどうかは置いておいて、慣れなくて疲れている感覚があります。
…社会的にちょっと問題あるのではないかね…?

えっと、まあ、社会的にちょっとやばいんじゃないか疑惑はありますが、まあ孤独に強いほうがこの暮らしには向いていますし、孤独が辛いと思う人にはちょっとハードですよね。
うまく旅の道連れとか友達とか見つけられればいいですけど。一番いいのはパートナーと行動することなのかな。でも行き先などで相手の価値観と自分の価値観をすり合わせるのも、それはそれで大変そうだ。

動物がいると全然さみしくない筆者

最初から私こうだったっけ?と考えると、19で一人暮らしを始めて20代なかばくらいまでは確かにさみしかったことがあった気がします。
たくましくなりました。
色々あって、もう他人に何かを期待できなくなったというのもあるのかもしれない…。心が摩耗しちゃったんだね。良い子はそんな人生を送らないように気をつけよう。

あ、海外で友達を作る方法は以前この記事にまとめてみました。

外国で友達がどう出来たか、知り合いをどう作るか。私の場合
こんにちは、くみです。 私はまず一人旅なんですが、旅先に知り合いや友達がいるのといないのとでは旅の充実度が変わってきます…

今もうちょっと実際に海外で付き合いのある実例をリストアップして記事を作ろうと考えています。
例えばデジタルノマドミーティングとかはその場で知り合いが増えて楽しいんだけど、その後の付き合いが続くかというとお互い移動生活だから難しくて、FBでつながってるだけだったりするしなあ。

まとめ

というわけで、私が放浪生活を楽しむために役に立っていると思う自分の性質をあげてみました。

  • 現地のものでどうにかなる
  • 環境適応性が高い
  • 孤独に強い

まあ大体雑だから、みたいな結論になってしまいますが…

いい感じに距離を取れていれば人と行動することは私も嫌いではないので、もし一人で海外放浪を始めるのが不安という人がいたら、私と気が合いそうだったら1〜2週間くらい一緒に海外放浪するのもやぶさかではないです。
私のことが恋愛対象外かつ性的対象外であれば(もしくはそういった方面に関して私の意思を100%完全に尊重できる方であれば)、男性でも良いですよ。最初からリスクを考えなくて済むという点では男性愛者のほうが望ましいですけど。
自分の行動パターンが男性寄りだから、男性と仲間になる事自体は楽しいし好きなんだよなあ(´・ω・`)

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