2016年1月、台東の知本温泉に行ってきました!いい湯でした〜。
台北と比べて台東は台湾に詳しい人でないとなかなか行かないところだと思います。私も名前しか知らなかったので、行くときは色々調べたり、現地で聞いたことも多かったです。
なるべく行きやすくなるよう、台東駅からの行き方や、実際に入った日帰り入浴の様子などご紹介します。
台東・知本温泉とは?
台東は初めてで全く分からないので、まずは情報収集。
調べたところ知本温泉は広範囲に温泉郷が広がっており、端から端まで歩くと30分はかかるようです。
台湾観光局公式サイトの知本温泉紹介ページによると、知本温泉はこういう場所らしい。(要約しました)
- 知本温泉は「台湾東部一の美景」の誉れを持つ観光地。アルカリ性炭酸泉で無色、無味、無臭、水温は100度以上に達し、泉質は最上級
- 知本渓を境に「内温泉区」・「外温泉区」に分かれている
- 内温泉区は開発がやや遅かったものの、5つ星クラスの温泉旅館の進出により、その後大規模な商業区へと発展を遂げ、ハイクオリティなサービスを求める外国人観光客に人気を集めている(知本森林遊楽区に近いため景観が美しい)
- 一般的に知られる「知本温泉」とは外温泉区を指し、中小の温泉宿が林立し、宿泊・入浴に便利
知本渓を越えた奥のところにも温泉(内温泉区)があるんですね。5つ星クラスの温泉旅館かぁ。
自分は時間も予算もなく宿泊は考えていなかったので、日帰り温泉が多そうな外温泉区に行くことにしました。
こういう秘湯も行ってみたいんですけど、
現実的にはこういう入りやすそうな温泉スパかなーと思いつつ…
台東駅から知本温泉へバスで向かう
この日は台東駅前に泊まっていたので、
台東駅から知本温泉に向かいます。
台東駅から台東轉運站経由・知本温泉への値段
さて、台東駅前から台東轉運站(バスターミナル)へ移動します。台東轉運站から知本温泉へ向かいます。
台東駅→台東轉運站(バスターミナル)→知本温泉
運賃は以下の通り。悠遊カードで支払い。
- 台東駅 → 台東轉運站(バスターミナル):21元
- 台東轉運站(バスターミナル)→ 知本温泉:45元
さっきの観光局公式サイトにも行き方は『知本駅からバスで』って書いてあったんですけど、ゲストハウスのお姉さんによると知本温泉から乗るよりバスターミナル経由の方が本数が多いのでおすすめらしい。
知本温泉行きのバスはどちらにしても知本駅を通るようで、知本駅から行ってもバスターミナルから行ってもおそらく同じっぽいので、多分台東駅から知本駅に行くバスよりバスターミナルに行くバスの本数が多いという事なのかな。
田舎のバスは何だか豪華です。
なんだか今風に開発されている台東轉運站(バスターミナル)周辺
さてバスターミナルに着きました。
知本温泉行きバスの時間を確認し、お昼を食べに周囲をぶらつくことに。
▼バスターミナルのお姉さんが書いてくれたバスの番号。
台東バスターミナル周辺、確かに駅前よりずっと栄えているんですが…、
私の期待していた栄え方と違う…。今風というか何というか。
▼複合商業施設、色んな外資が入っている。ユニクロとかも入っていますね
KFCやスターバックスもある。
おしゃれなピザ屋さん。地元の人にとってはいいのだろうけども、地方で続く名店的なものを求めていたので期待を裏切られる
うーん、もうちょっと、鄙びた台湾ごはんやさんとかを期待していました。30年老店みたいな…。
何もないところをイチから開発するとこうなってしまうのだろうか。
ようやく見つけた大腸蚵仔麺線をお昼ごはんに
台東まで来てKFCとかピザレストランでもあるまい…、でもこういうのしかなかったららどうしよう…と震えたけど、Google先生のお力添えにより、大腸蚵仔麺線のお店を見つけることができました。
GoogleMapsすごいね!海外でのごはんやさん探しめちゃ役立ってます。
▼台東バスターミナル近くの蚵仔麺線のお店。だいぶ新しめできれいな感じですが…
▼メニューはいさぎよく3種類。
大腸蚵仔麺線、美味しかった!(大腸蚵仔麺線とは、筒状のホルモンと牡蠣の煮込みそうめんのようなものです。蚵仔が牡蠣)
牡蠣のない大腸麺線だけだと鰹節の味が勝ちすぎたりして好みじゃない時があるんだけど、これは味がとても好きでした。大腸美味しかった〜!!
小40元(約140円)お値打ち、ローカルごはんで安くておいしいものに出会うとテンションがめちゃあがります。やはり旅はこうでなくては。
GoogleMapsのコメントで評価も良かったので、道中のおやつに黒糖桂圓綠豆算(小25元、約90円)も買いました。甘い黒糖のあんかけのようなものに緑豆が入っているおやつです。小だけど量がたっぷり入ってました!
温泉に辿り着く前に記事がだいぶ長くなってしまった。さくさく行きます。
バスで 台東轉運站(バスターミナル)から知本温泉へ
大自然の中を温泉へ向かいます。本当に眺めが良い!
さて、バスを降りる場所なんですが…
どこかのサイトに『運転手に、行きたい温泉ホテルを伝えておく』と書いてあったのですが、その通りで。
バスターミナルのお姉さんが書いてくれた紙には『知本温泉』としか書いてなかったので、周りの乗客と運転手さんに急かされて『知本温泉』バス停で降りることになったのでしたが、私が行こうと思っていたところからは30分ほど離れていたのでした。
▼知本温泉周囲の停留所。重なっていて見えませんが、私が降りた所は『30.知本温泉』。行こうと思っていた所は『33.泓泉飯店』のあたり
バスを調べるアプリ、上記のスクリーンショットは『高雄公車通』(iOS 高雄公車通 / Android 高雄公車通)です。他に公式の『iBus_公路客運』も便利。
バスを降りてから、一緒に降りた乗客にどこに行きたいの?と聞かれて地図を見せたら『あらまあ!(‘д’;)』みたいな顔をされた。
まあ、事前に調べたページの情報をなぞってそこにそのまま行って…というのもつまらないので、まだ時間はあった事ですし、歩きながら温泉を探してみようと。
結果的にはこれは正解でした!
知本温泉をぶらぶら、個室の温泉で色々楽しむ
散策しようとめどを付けておいた場所のだいぶ手前(徒歩約30分)でバスを降りてしまった私でしたが、結果的に良かったんじゃないかと思います。歩いていて良い温泉を見つけました!
台湾で見かけた温泉の形態
見つけた温泉の話を始める前に、まず私が台湾で見かけた温泉の形態について書きますね。
日本では日帰りの温泉って言うと、大体男女別に分かれていて、室内ブロとそれに露天が付いているかいないか…くらいの違いですよね。あとはまれに混浴があるか。
台湾では色々な形態の温泉を見かけました。
- 日本と同じ、裸で入れる男女別の大浴場型温泉:
これは日本と同じ、男女別になっていて裸で入れる温泉です。台湾には意外とないのかな…?北投温泉の瀧乃湯とか陽明山の紗帽谷温泉、あと四重渓温泉の無料浴室もそうでした。(まだ記事に書いてなくてすみません…) - 水着を着用する混浴温泉:
台湾ではこれが一番オーソドックスなのかな。日本にはあまりないですよね。(テーマパークっぽい温水プールはあるけど)
北投温泉の露天や花蓮の瑞穂温泉、花蓮の紅葉温泉がこれでした。水着を忘れると入れない。(大体は水着は現地で売っています) - 個室で、浴槽に自分でお湯をためて裸で入る個室温泉:
今回、台湾でいくつかこのタイプのものを見つけて、今まであまり経験がなかったので驚きました。家族風呂としては日本でもあるんだろうけど…、このタイプだけで成り立っている施設もあるというのが予想外で。台湾ではあまり特別なものではないというか。
花蓮紅葉温泉にもありました。
今回歩いていてたどり着いた天山民宿は個室タイプで、他にもこのタイプの日帰り温泉入浴はたくさんあるようでした。大浴場タイプがメインの日本の日帰り温泉郷とはだいぶ違うなあ。
ブラブラ歩き、見つけた天山民宿へ
バスを降りてからとりあえず、変な所で降りてしまった事から現実逃避しようと、川の土手で持ち帰りにした黒糖桂圓綠豆算をぼんやりと食べ始めたりしてみたのですが。
まだ時間もある事だし、歩いてみよう!と気を取り直し、温泉区の奥に向かって歩くことにしました。
するとまもなく、気になる看板が… これは…
泡湯とは温泉に入ること。
日帰り温泉だ!!やったね。
早速行ってみました。
天山民宿。
▼こんな感じで、知本温泉の停留所から西に向かって歩いて行くと見つかります。
Google Mapsのリンクはこちら。:台東知本溫泉-天山民宿 – Google Maps
入口の横で囲碁のようなものを打っているご老人たちに値段を聞いたら150元とのこと。看板にも書いてあったな。個室温泉で時間制限のあるところもあるんですけど、ここは特に何も言われませんでした。
花蓮紅葉温泉も150元だったし、知本温泉の他のところも大体150元だったから、今の台湾の個室温泉の相場が150元なのかな。
案内してもらって、恐る恐る入ることに。
事前に調べていた開天宮の記事(知本温泉 開天宮 (台湾東部) – 温泉逍遥) で、150元の日帰り温泉は清掃が行き届いていなかった・綺麗なところは350元だったとあったから、ここもあまりきれいじゃないのかな…とドキドキしながら行ったのですが。
見せてもらったらなかなかきれい!これは嬉しい裏切り。
▼お湯を入れるよ〜。個室の中は清掃が行き届いている印象でした。洗面台もついていて、ちょっと手を洗ったりするのに便利だった。
▼衣類やバッグを掛けるフックも。手前にはタオルを掛けられる長いバーもありました。持ち物は全部部屋の中に一緒に持って入るスタイルです。
いい気持ち〜!!
窓などはないけど、結構広々としていて、のんびりお湯を楽しむことができました。
すっかりいい気分になった私は、残った緑豆のおやつを食べたりお茶を飲んだりしてのんびり。お茶持ってきてよかった!
もちろんネット(?)とかもしており…
しまいにはスマートフォンで出来るタスクを消化し始める始末です。
温泉に入りながらタスク消化できるとか、幸せだなあー
ノマドライフならでは☺
ここの温泉、時間制限書いてなかったし…他にお客さんもいなさそうだし、のんびり— Kumi (@kum_i) January 4, 2016
「温泉でのんびりするやで〜ぬくぬくやで〜^^」→「おっそうだ仕事できるやん!こんな快適環境で仕事最高やな!」
マジ意識高い系ワナビやで— Kumi (@kum_i) January 4, 2016
温泉に浸かりながら仕事…!
これが『スタバでドヤ顔』につづく新たな意識高い系ライフスタイルやで…!!(ワナビなので…)
スマートフォンを湯の中に落としたり湯気でダメにしたりという可能性もあるので、実行は自己責任でお願いします(´∀`;) ラップトップを出す勇気は私にもありませんでした。
この記事(知本温泉 雲山湯屋 (台湾東部) – 温泉逍遥)に出てくる雲山湯屋も綺麗な個室の温泉ということで気になっていたけど、 350元はちょっと高いな…と思っていたので、綺麗な個室温泉に150元で入れてよかった〜!
私はそこまで温泉の泉質に詳しくないので、泉質がどうかとかは分からなかったけど…
上がってからもしばらくほこほこで気持ちよかったです( ´∀`)
天山民宿を離れ、ㄚ一ㄚ旺温泉渡假村を目指す
温泉街を歩き始める
さて、『そろそろいくらなんでも出ないと心配されるのでは…』と思い天山民宿の個室温泉を出た私ですが、ご老人たちは相変わらず囲碁?将棋?をしており、全く没問題でした。もうちょっといてもよかった。写真のタイムスタンプを見るとそれでも一時間ちょっとくらいかなあ。
天山民宿を後にし、内温泉区の近くを目指して西に向かって歩き始めました。
目指すは、事前情報で知ったㄚ一ㄚ旺温泉渡假村!
▼こんな感じで、温泉ホテルなどが点在しています。
▼途中で見かけた温泉の看板。やはり150元。5の部分が変えてあるので、やはり昔は100元だったんだろうな。
▼目が忙しくなるホテルがありました。
セブンイレブンで休憩…
しばらく歩くとセブンイレブンの看板が。
えっ…直進?山の中を…?
▼普通に左に道を曲がったところにありました。ほっ。看板の矢印おかしいよ。
▼まだ温泉上がりたてで身体がほこほこしてたのでソフトクリームが食べたかったんだけど、なかったのでビール。台湾はビールも安くていいよね。
大自然の中を歩き続ける
知本温泉はとにかく自然が雄大でした。
遠近感のせいなのか、写真ではあの山の迫ってくるような雄大さが伝わらないのが残念だな。
▼日帰り温泉?の看板がいくつか。
▼この看板も気になりました。玉明宮…
▼玉明宮の横には露天湯池と書いてあって気になる。
露天なら水着がないといけないかな?と思って行かなかったけども。
▼雄大な自然が続きます。
途中で通りかかった車が目的地まで乗せてくれると言ってくれて、カップルだったので大丈夫かな…と思いつつ、連れ去られて金品とか奪われるんだろうか?…とか想像しつつ乗ったのですが、普通に善意の台湾人でした。ありがとうございました。
3分もかからずに目的地に着いちゃって、みんなで笑いましたけど。
ㄚ一ㄚ旺温泉渡假村で水着を買い、卵を食す
思っていたより楽しそうなㄚ一ㄚ旺温泉渡假村
ㄚ一ㄚ旺温泉渡假村に到着。:Ayawan Hot Spring Resort – Google Maps
ㄚ一ㄚは台湾の注音符号で、アヤワンと読むそうです。原住民の言葉で『酋長』という意味なのだそう。
入場料は時期にもよりますが(春節は高くなる)、もらったパンフレットによると、平日だと入場して露天スパで遊んだりするのは150元、週末は200元。貸切風呂は一人一時間300元?
キャンプもできるみたいですね。その下は宿泊かな??
ㄚーㄚ旺温泉渡假村に着いた時はもう15時半を回っていたので、今回は時間が足りなさそうで入場を断念したんですけど…、施設が充実していて、思ったよりも面白そうだった!首だけ出すスチームサウナやりたかったなあ。
半日は遊べる施設だと思いました。午前中から来るべきね。
水着と水泳帽着用必須らしいので、持っている方は忘れないように。
広い敷地に様々な施設が見える。プールもあるそうです。
美しい鳥さん。桃源郷か
施設内で水着も売っています
水着を忘れても、フロントで売っています。水泳帽は見なかった気がするけどあるのかな。水着ないけど水泳帽だけあるってシチュエーションは想像しにくいので、売っていて然るべきよね。
以前から男性用の水着をほしかったのですが、150元とお値打ちだったのでこの機会にと買いました。洗っても早く乾きそうだし、海以外にもジョギングとか寝る時とか色々使えるかなって思って。
買ったあとに入場しないでいたら、フロントの人が「時間がなくて入場できないなら、返品してもいいですよ!」と声をかけてくれて親切だった。元から欲しいと思っていたので大丈夫です!ありがとうございます〜〜🙏
温泉で蒸した温泉卵を食べる
ここは入口付近に食べ物をゆでる熱湯施設があります。持ち込みは20元だったかな。
私はここで卵を買って温泉卵を作りました。
水で冷やして…
できあがり!
中はとろ〜っとしていたのですが…私としたことが、食べかけの卵を撮るのを忘れた><
卵は売店で5つ50元のセットだったので5つも一人で食べられないなと思ったのですが、ひとつ10元でバラ売りしてくれました😃
帰路、知本温泉からバスに乗り、知本駅へ
さて、楽しかった温泉峡散策も終わりの時間に近づいてきました。
ㄚ一ㄚ旺温泉渡假村から少しだけ内温泉区の方に歩くと、バス停があります。
温泉ブログで見ていた雲山湯屋や開天宮もこの先にあったようだけど、今回は回る時間はありませんでした。
この日のうちに高雄に移動するつもりだったので急いじゃったけど、気軽に来れる場所でもないので、予算があれば一泊しても良かったのかもしれないなあ。
▼帰りのバス停。
▼この付近にバス停があります。
知本駅に到着。
この日は知本駅から高雄に向かいました。18:10発21:05着、259元。
台東駅で気になっていた地酒を知本駅でも見つけたので、買ってみました。洛神花(ローゼル – Wikipedia)のお酒ということです。甘い感じの果物酒でした。
この日移動した軌跡。
知本温泉、お湯は気持ちよかったし、景色が絶景でとてもよかったです。
台東は観光客の数が他の地域と比べて少ないのか、宿泊などもわりと高めで予算的に厳しいので急いでしまったけど、次回来ることがあれば一泊はしたいな。
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