こんにちは、くみです。
タイの首都・バンコクには様々な種類の交通手段がありますが、その一つに路線バスがあります。
最初なかなか敷居が高いですが、これが慣れるとなかなか便利なので、乗れるようになって損はないです!時間やお金を節約できたり、ローカルの暮らしに触れられたり。
この記事では、バスの乗り方、私の乗車例(実際にバンコクのどこからどこまで乗ったか)、また路線図を調べる本やアプリなど、バンコクでバスに乗るのに役に立つ情報を紹介します!
[aside type=”boader”]2019年追記:バンコクのバスを乗りこなすのに最強のアプリが出ました!詳しくはこちらの記事をごらんください。
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バンコク生活に欠かせなくなる、バスに乗るメリット
まず、私が考える『バンコクでバスを利用するメリット』について紹介しますね。
- BTSやMRTなどでは行きづらいところに行ける
- 乗り降りが楽
- 周りに人がいるので、タクシーなどと比べ治安面で少し安心
- 交通費を節約できる
- ローカルの乗り物を楽しみたい
- 移動中景色を見るのが楽しい
もちろんデメリットもあるので併せて紹介します。
BTSやMRTなどでは行きづらいところに行ける
BTSやMRTだけだとやはり行ける場所は限られていて、乗り換えがあったり、目的地が駅から離れていたら駅からタクシーを使って…となりがちです。
バスだと例えば、こんな移動が一本でできます。
- シーロム〜セントラルワールド
- MBK〜カオサン
- シーロム〜ドンムアン空港(参考:30円!シーロムから路線バスで魔のドンムアン空港へ|タイ・バンコク ドンムアン空港 (1) – Kumi-Log)
- ラマ4通りを移動(フアランポーン〜クロントゥーイまではMRTが通ってますけど、そこから先はないんですよね)
シーロムからドンムアン空港に行けたりするのはかなり助かります。道路が混んでいそうだったらチャトチャックまではMRT/BTSで行くとか他の交通機関との応用も効きますね。
乗り降りが楽
BTS駅やMRT駅よりバス停のほうが数が多いので乗り場まで行くのも楽ですし、
BTSはサイアムで乗り換えないといけなかったり、駅に入る時や駅の中でエスカレーターやエレベーターを探したり階段の上り下りをしなくてはいけなかったりしますよね。大きい荷物を持っている時はしんどい。
バスなら乗り場からすぐ乗れてすぐ降りられるので、BTS・MRTより乗り降りが楽です。
周りに人がいるので、タクシーなどと比べ治安面で少し安心
これは女性は特に気になるところですよね。
東南アジアでは、私はタクシーよりバスなどの公共交通機関の方が安心です。(※ マニラはバスにも強盗が出るので例外ですけど)バスだと周りに人がいるし、特にバンコクのバスは車掌+料金回収係の2名で動いていて、料金回収の方は女性も多いので車内で何か起こるというのは想像しづらいです。(私は被害を聞いた事がまだないけど、スリやひったくりには気をつけてくださいね)
タクシーはほんと怖いんです。車でどこか連れて行かれたら無事でいるのは難しいし、女は金銭に加えて被害に遭う理由が一つ多いですし。
だからお金の問題じゃなくて、一人だったら出来る限りタクシーには乗りたくないんですよね。こういう緊張感は日本ではあまり無いかもしれない。
バスはそういう意味でも私を活動的にしてくれる存在です。
交通費を節約できる
日本人感覚では安いとはいえ、BTSなんかは現地感覚では高いです。35バーツとかだと350円の感覚だもんね。その点バスは9バーツ(ノンエアコン)で、現地感覚でも90円相当!安い!しかも時々無料のバスがあるし。
お金の問題じゃないと先ほど書いたけど、節約できるものはしておいた方が、ちりも積もればですし。
ローカルの乗り物を楽しみたい
私ローカルの乗り物が大好きなんですよね〜〜〜
窓を開けっ放しで、止まる時も完全に止まらずこちらがまだステップにいるのにスピードを上げるローカルのバス。乗客はほぼタイ人。そんな雰囲気が大好きです。(エアコンバスはあまり好みではない)
移動中景色を見るのが楽しい
網の目のようにバス路線が走っているので、バンコクの町をより面として見ることが出来ます。ローカルの市場とか屋台とか、車窓から見ていて楽しい。
どのあたりが治安が悪いか分からないので(スラムとかもあるらしいんですが…)降りて散策するのはやめた方がいいのかなあ…?
デメリットもあります
もちろん、他の交通機関に比べてデメリットもあります。
- 時間がかかる
道が渋滞していれば移動自体に時間がかかりますし、バス停で待っていてお目当ての番号がすぐ来る時とずっと来ない時があります。BTSやMRTの方が時間通りに動ける確率は高いです。フライトが控えていて渋滞の時間帯で時間に余裕が無い時などは、市内をバスで移動するのはちょっとリスキーかも。空いてたらすごく速かったりするんですけど。 - 客層があまり良くなさそう?
おそらく所得が高い層はBTS・MRTやタクシーを使っているのではないだろうか?
バスが好きって言うと、所得の高いタイ人やスクンビットのオフィスで働いているようなタイ人には怪訝な顔をされるかもしれません。
バンコク市内、私がどこからどこに移動したかの例
バス移動のイメージが付きやすいよう、私がバンコク市内をバスで実際に移動した乗車例をご紹介しますね。
以前シーロム付近に数ヶ月滞在したことがあるのですが、シーロムからだとこんな感じです。76番と77番のバスが多かった記憶があります。
- シーロムからラマ4通り・Big C:113番、少し歩いて45番
- シーロムからセントラルワールド/プラトゥーナムマーケット/戦勝記念塔:77番
- シーロムからMBK、カオサン方面:15番
- シーロムからチャトチャック公園(ウィークエンドマーケット)、ドンムアン空港:504、または77番でチャトチャック公園に行きそこからA1(エアポートバス)に乗り換えなど
参考:30円!シーロムから路線バスで魔のドンムアン空港へ|タイ・バンコク ドンムアン空港 (1)
土日の朝は道路が空いているのと、エアコンが嫌いなのと、MRTやBTSは駅まで少し距離があるのと運賃が結構高いので、ウィークエンドマーケットはよく77番のバスで行っていました。帰りは道路が混むのでMRTで帰るけど、車内が寒い…
一度バスでシーロムからウドムスックまで1本で行ったこともあります。ただ時間はかかったので、それを考えるとこれはBTSの方がいいかなあ。安くはなるけど。
▼シーロムからプラトゥーナムマーケットへはこんな感じ。この移動はBTSやMRTではできないので便利です。
また、最近ペチャブリー通りからオンヌット駅まで行く必要があり、調べたところ23番のバスがあったのでそれで行きました。ちょっと時間はかかっちゃったけど、1本で行けました。MRTペチャブリー駅までもちょっと距離があったし、MRTとBTSだと乗り換えがあるもんね。(埋め込みの地図だとエカマイで降りてBTSに乗り換えることになってますが、実際は23番のバスはオンヌットまで行きます)
2番のバスはカオサンエリア(サナーム・ルアン)からセントラルワールドあたりを通りスクンビット通りを西に行くので、スクンビット通りの人には便利ですね。チットロムあたりからBTSもあるし、ナナ付近は道路すごい混む時ありますけど…
▼ルート込みでうまく埋め込めなかったので、画面キャプチャ撮りました
結構色んなところに行けますよね!路線図を眺めていると、バスでどこにでも行ける気持ちになってきます。
バンコク 市内バスの運賃
2018年現在、市内バスの運賃はこのような種類があります。運営企業の違いによって料金が変わるのかな?
- エアコンなしバス(均一料金):無料、6.5THB(約22.5円)、9THB(約31円)
- エアコンありバス(距離により料金が変動):10THB〜/11THB〜
- 特殊バス(空港に行くA系統のバスなど):バスによる(チャトチャック公園からドンムアン空港に行くA1などは30THBです。約103円)
最安値の6.5THB(時々無料)は車体が赤く、赤バスと呼ばれてますね。(写真撮ってないなあ、今度バンコクに行った時撮ろう…)
私は元々エアコンが好きじゃないのと、エアコンバスは距離によって場所が変わるため料金を払う時に行き先を告げる必要があるので(車掌さんは英語ができる人とは限りません)、エアコンなしのバスの方が好きです。
窓がびっちり閉め切られている方がエアコンバスです。これも写真に撮ってこよう。
バンコク 市内バスの乗り方
まずバスの番号を調べる
まず自分が乗りたいバスの路線番号を調べます。
ここが一番敷居が高いところだと思うんですけど、方法は後述しますね。
バス停で待つ
乗りたい路線のバスが停まるバス停で待ちます。
バス停には大抵、先ほどの路線番号が書いてあります。心配だったらバス停で待っている人に聞いてもいいかもしれない。(数字をタイ語で何というか覚えておくと便利です)
来たバスに乗り込み、席があったら座る
特にエアコンなしバスはラフな運転が多いので、席があったらまず座りましょう。
外国人は危なっかしいので、見かねた車掌さんが空いてる席に案内してくれるかも。
バスの中で車掌さんに料金を払う
バンコクのバスは乗る時払いでも降りる時払いでもなくて、お金と乗車券をしまった細長い筒を持った車掌さんが料金回収に来ます。ジャラジャラ言うのですぐ分かるはず。
エアコン無しのバスだったら均一料金なので、赤バスだったら6.5THB、それ以外だったら9THBを支払います。
貯まった硬貨の使い所ですが、意外とお釣りはあるので硬貨で無理に支払わなくても、20THB紙幣とか…100THB紙幣くらいまでだったら大丈夫かも。
料金がいくらか心配だったら『タオライ カップ/カー?(いくらですか?)』とタイ語で聞いてみてください。多分数字はタイ語で返ってくるけど…(私も小数点の読み方は分からないな)
エアコン有りのバスはもうちょっと難しくて、行き先を告げないといけません。BTSの駅やショッピングモールなど分かりやすいランドマークがあればそれで通じます。
後述するDACOの『バンコク バス路線図』には日本人がよく行く主なランドマークがタイ語と日本語+写真付きで乗っているので、行き先を伝えるのに指差しで使えて便利です。
料金を払うと、引き換えに乗車券を渡してくれます。料金が書いてあって明朗会計。
料金を払った証拠になるので、降りるまで大事に持っていましょう。
とはいえ車掌さんみんな誰がもう払ったか覚えてるんだよね…いつも思うけどすごいプロフェッショナルです。
目的地が近づいたら降車ベルを鳴らし、降りる
バスの車内に赤い降車ベルのボタンがあるので(これも写真に撮ってこよう)、目的地が近づいたらボタンを押して、バス停で降ります。
スマートフォンでネットが使えるようにしておいて、Google Mapsなどで現在地を確かめていると安心です。
格安にネットにつなげるには現地SIM+SIMフリースマートフォンがおすすめです。
バス路線を調べる事ができる本やアプリ
さて、これでバスに乗るイメージはついたと思うんですけど、肝心な路線を調べる方法を紹介しますね。
結構色んな所に行けるのでびっくりするはず。
マップ上で路線やバスの位置が分かる最強アプリ『VIABUS』|2019年追記
Bangkok Mass Transit Authority(バンコク大量輸送公社)から、バンコクのバスを乗りこなすのに非常に役立つアプリが出ました!なんとGPSでバスの位置が分かる他、停留所から路線を逆引きしてマップ上で見れたり2点間の経路を調べたり出来ます。これがあったらもう何も要らないレベルです。素晴らしい。
紹介記事を書きましたので、詳しくはこちらをご覧ください!これがあればもう他のツールは要らないかも…
本:DACO『バンコク バス路線図』
DACO編集部が15年間こつこつと足で調べて改訂し続けてきた努力の結晶。
以前はこのDACOの『バンコク バス路線図』を非常におすすめしていました。
VIABUSがある今、役目を終えた感はもしかしたらあるかも…、でも複数の路線を一覧で見れるので、また違った使い方や楽しみはあるかもしれません。
日本語なので、英語に慣れていない人にも分かりやすいのが嬉しい。(在住のドイツ人に見せた所、こういう本は他に知らないと言っていたので英語でこういうものはないのかも)
最新版は2014年の9訂版になるのかな??
値段は120THB。2018年5月現在のレートだと約413円ですね。
売っている場所ですが、バンコク市内だと日本語系書店(紀伊國屋書店や東京堂書店とかかな?)や日系のフジスーパーなどで売っているようです。
私はシーロムのモンティエンホテル内の書店で見かけました。
日本国内だと、詳しくは先ほどのDACOのページのコメント欄で案内されていますが、神田神保町「アジア文庫」にて商品代金650+消費税52円+送料140円で販売しているようです。
便利な本なのでAmazonとかで売ってほしいけど、難しいのかな〜。
私も次に日本に行くタイミングでメルカリとかに出してみようかな。売れないかな。
内容を引用の範囲内で紹介します。
本はこんなふうに、数ページに分かれて番号ごとに路線が紹介されています。
数枚にわたって同じバンコク中心部の地図になっているので、最初は見方に戸惑うかもしれません。
バンコクのバスの種類がとても多くて、全てのバスの路線を一度に書くととても見づらくなってしまうので、数字ごとに分けて記載しているんですね。
行き先から調べる時は数枚に分かれたページをチェックしなければいけないという煩わしさはありますが、
その代わり、バスが向こうから来た!という時に、数字が分かれているのですぐに発見しやすいです。
アプリ:乗る場所と行く場所が明確な時に、Google Maps
Google Mapsはすごい…
私がバンコクに来だした2014年くらいの時は不完全だったと思うんですが、最近はバスの路線の信頼性が上がっている気がします。いつの間にかホーチミンのバスにも対応していたしなあ。
ただ、行くバスの候補全部が出るわけではないので(時間によって違う?)、さっきのDACOの本と違い『今目の前に*番のバスが来たけど、これは行くのか』というのを調べたりするのには向いていないかも。
BTSではなくてバスで行きたいという時にBTS以外の選択肢を隠したりもされます(笑)Preferred modeをバスに設定したらバス優先してくれるのかなあ。いずれにせよ、選択肢すべてを出してくれる、という挙動ではないです。
また、バスの運行は道路状況にかなり左右されていて時刻表はないようなものなので、Google Mapsが出してくる『バスが来る時刻』は当てにしないほうがよいです。Every 15 minのバスを40分待ったりとかは普通にします。
[aside type=”warning”]以前公式アプリとしてBMTAを紹介していたのですが、非常に使いづらいのと、現在はFantasticなVIABUSというアプリが出てそちらを使えばすべて事足りるようになりましたので、この記事からBMTAの項目を削除しました。[/aside]
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Tag: 交通:ローカル路線バス – Kumi-Log