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2016年インドで出会った善い人たち

インドのタージ・マハル インド全般情報
この記事を書いた人
Kumi

2014年1月よりデジタルノマド的に海外放浪生活を送っています。現在10年め。COVID-19の間はタイに留まっていました。その間に最愛の猫夫に出会ってしまう。
色んなところにちょっとずつ住んでみる、短期旅行でも長期滞在でもない感じが好き。現地SIM好き。

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こんにちは、くみです。
2018年の11月と12月はインドに居る予定です。

インドというと騙されるというネガティブなイメージを持つ人も多いですが、幸運にも2016年に私がインドで出会った人達は善い人ばかりでした。
今日はブログリハビリがてら、その思い出を紹介します。

※ アイキャッチは本文とは何の関係もないタージ・マハル(インドっぽい写真があまりなかったし、人の写真は掲載の許可を得てないので…)

チェンナイ:バスを間違った私を降りてまで誘導してくれたインド人女性

以前書いたように、チェンナイではSIMを手に入れることができませんでした。ノーモバイルインターネット。

宿で出来る限り情報を調べて、ローカルのバスで出かけたのですが、路線は合ってたんだけど乗る方向が間違っていたみたいなんですね。
あやふやなGPSで自分が目的地から離れていくことに気が付きちょっと慌てる私。

そんな時、周りのインド人に聞いたら、一人の女性がなんと途中で一緒に降りてくれて、正しい方向のバス停に連れて行ってくれたんです。
車掌さんにもバスの料金を徴収されませんでした。なんでだ…(払う暇なく降りたというシチュエーションではなかったです。車掌さんにも聞いたので)

初めてのインドに身構えて緊張していたので、この親切は本当に私の心を打ちました。人に親切にされるって物事の印象を強く変える力があります。
お礼を渡す間もなく行ってしまった。ありがとうチェンナイのインド人女性…

デリー:自分の携帯電話を使ってまでUberと連絡をとってくれたメトロの警備の人

デリーの空港に着いてから、メトロで市内を移動しました。以前は空港からの車で騙される人が多かったと聞いていたけど、メトロは便利だね。
で、メトロを降りてから宿まで少し距離があったので、Uberで移動しようと思ったんです。

▼東南アジアでは既にGrabに事業を譲って撤退してしまったUber、他の地域ではまだまだ使えます

しかし、Uberの運転手は来てるんだけど、うまく出会えない。
チェンナイで出会ったインド人にSIMをもらったので私その時はSIMを持っていたはずで、自分の電話で連絡をとっていたと思うんだけど、確か言語の問題だったんじゃないかな。
ちょっと途方に暮れて、メトロの警備の人にここの場所をUberの運転手に伝えてくれるように頼んだんです。

そしたらその人は自分の携帯電話を使ってUberの運転手に連絡をしてくれました。
ええー、電話代!

無事にUberの運転手と連絡が取れて、これは電話代だけでも返さねばと思い、チップとしてお金をお渡ししようとして、手を差し出したんです。
そしたら警備の人は、私が握手を求めていると思ったようで…、同じく手を差し出したのですが、私が渡そうとしたお金に気づいて、

…、

短く叫んで、逃げてしまいました…。

Why…?

インドの風習についてよく分かってないんだけど、お金に触るといけない宗教とかなのかな…?

なんか、善意で色々してくれて、なのにあんなふうに逃げさせてしまって本当に申し訳ない、お金を出す前に握手すればよかったなあ(´・ω・`) でもまさか走って逃げるなんて想像もしてなかったんだよ…。ほんとごめんなさい。

パナジ:旅行者として出会い、友人になったインドの人達

パナジ(パンジム)ではゲストハウスで色んな人達と出会ったんですけど、特に旅行で来ていたインド人2人とグループでご飯を食べに行ったりして連絡先を交換しました。
一人はケーララ州で学校の先生をしているというインド人女性。一人はチェコに住んでいて一時的にインドに戻っているというインド人男性です。
私達外国人はビジターだからということでインドのご飯を奢ってもらった…ごちそうさまでした。

これは日本人もそうだと思うけど、海外に出ている人はやはりその国のマジョリティとはちょっと違うので、そのチェコ在住インド人(今はフランクフルトに引っ越しましたけど)がいわゆるTypical Indianかと言われると多分違うとは思うんだけど。ヨーロッパで働いているというのは、きっとインド国内では相当エリートなんだと思うし。

ちなみに2017年はそのインド人男性と、結婚して奥さんになったドイツ人彼女を訪ねてフランクフルトに行きました。
(上記のチェンナイでの出来事を話したりしたんですけど、彼からは「インドでは助け合って生きるのは当たり前のこと、それは親切や思いやりからというより、そうして助け合わないと生きていけない環境だからみんなそれが当たり前の感覚になっている」という見解をいただきました。)

『インド人』っていう雑な解像度の括りだとそこからは単一的なイメージを得がちだけど、彼らはもう『インド人』ではなく『インド人の友達』ですね。

その他の良い人たち

細かい部分を覚えていなくて申し訳ないのですが、手元にこんなメモが残っていました。

  • 列車の中で現在地を尋ねたら、到着まで自分のiPadを貸してくれようとした富裕層らしきインド人
  • 値引きはしないって言ったのにお釣りを数えたら料金の端数が切り捨ててあった洋服店(チェンナイ)

他にも、コーチンで泊まった宿でスタッフの人に部屋に呼ばれてちょっと迫られかけたんですけど、やんわり拒否をして逃げたら後で謝られて。日本ではそういうシチュエーションで逆ギレされこそすれ謝られるなんてことなかったので、ちょっと感動しました。(川の水飲み慣れすぎ…)
 
もちろんチップをせびられたりゲストハウスでデポジットを返すのを故意に忘れられたりとかはあるんですけど(デポジットの返却は?と聞いたら「必要なの?」と言われて笑っちゃった)、概ね許容範囲というか。

もちろん旅行者が様々なトラブルに巻き込まれている実例があるのも知っているので、良い人ばかりだよ!というお花畑的な話をするつもりもないのだけど(国鉄の中で知り合ったインド人女性には「Don’t trust anyone」って言われました。これも当然である)、日本人にも良い人と悪い人が居るように、インド人にも悪い人と、そして良い人がいるのだなあと改めて実感しました。

[aside type=”normal”] インドでのトラブルについては、インド・デリー在住のブロガー・ゆきんこさんの記事が詳しいです。:騙され続ける日本人 | ゆきんこついに!!=潔癖症インドに住む編=  [/aside]

2016年の訪問は比較的ラッキーだったのだと思うけど、世界を多面的に見る手がかりをまた一つ得られて嬉しかったです。

今回も良い出会いがたくさんありますように。

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