こんにちは、くみです。
旅をしながら4年以上生活をしていると言うと(私のは旅じゃなくて放浪なんですが)、ヨーロッパ人にも『Did you win a lottery?(宝くじにでも当たったの?)』と聞かれます。もちろんそんなことはないです。
私の秘訣は収入より支出にあるんですが、収入の方を知りたいという人が多いので、今回あけすけに書いてみることにしました。
2018年現在の収入実態:月3〜5万円
当初の予定金額は月5万円だったのですが、最近は落ちてきていますね…。
基本発生ベースで付けたので、LINEスタンプの収入はバラけてます。
夢がなくてすみません。
毎月定期的に入ってくる収入の内訳はこんな感じです。
- ブログからの収入:約2.4万円(うちアフィリエイトは5,000円前後です)
- 他媒体への寄稿:約1万円
- 自作LINEスタンプ売上:3,000〜5,000円(最初は月5,000円くらいだったのですが、最近は落ちてきてます)
※ LINEスタンプ売上は振込手数料が高いので基本は寝かせてあり、毎月使えるお金としては入ってきません
収入は少ないけどこの中でバランス取って生きてるので、東南アジアでは人に奢ったりもしていますよ〜。日本で奢るのは今ちょっと無理だけど。割り勘でもきついな😅
その他にスポットで仕事が入ることがあります。以下は今まで請けた実績のある仕事です。
- 取材記事作成
- パワーポイントなどでのドキュメント作成(Webコンサルティング会社でずっとやってたので、プレゼン資料の作成は得意です)
- オンライン顧客対応(以前Airbnbの応対を一物件10,000円くらいで請け負ってました。今は依頼がなくなったのでやってません)
- イラスト描き(現在LINEスタンプの作成案件を頂いてます)
- 現地調査のコーディネート(東南アジアを横断した調査とか)
- 他の人のブログ(Wordpress)のカスタマイズやメンテナンス
こういうの毎月あるわけではなく、これ全部やって月3万円とかではないので安心(?)してほしい。
OA作業(Office系)・イラスト・Web制作・英語とスキルが薄く広いので、それで出来ることは何でもやっているという状態です。完全なスキル器用貧乏。
文章仕事は特に得意というわけではないので、名前を出せる事と興味範囲や特性を活かせる事を条件にお請けしています。
こんな生活をしています
収入3〜5万というと日本では完全にヤバイ感じですが、東南アジアではビールを飲んだりマッサージを受けたりしてわりとQOL高く暮らしています。宿泊はさすがにドミトリー(相部屋)が多いですけど…
ドミトリーが苦手という人も、1ヶ月3万円以下とかで個室を借りられる国・都市はあるので安心してほしい。短期滞在でちょこちょこ移動する放浪生活ならドミかな〜とは思うけど…
私が各都市でこういう生活をしているよ〜という紹介の記事を書き始めました。
所持金、最初は50万円でした
もっと突っ込んだお金の話をしますね。
2014年1月、前職を退職してバンコクに渡った時、所持金は約50万円でした。
『東京に帰って1ヶ月で次の仕事を見つけて…、ギリギリか足りないかな…』と思ってドキドキしていた記憶があります。
収入がある状態で辞めたわけではなかったのでその所持金は少しずつ減っていって、2年くらいでなくなったんじゃなかったかな。最初のうちはブログからも全然だったしね。
今マネーフォワード見たら2016年1月の総資産68,901円になってました。ウケる。
今もストック収入はブログとLINEスタンプくらいしかないし、かなりのノーガード戦法です。
貯金といえるものもほとんどなく(10万円以上ある事は最近ないです)、毎月入ってくる数万円で生き延びてます。色んな人達にも助けられてます(バンコクの友人の家にしばらく泊めてもらったり…今も人のおうちにお世話になってます)。
日本国外で長期の留守番を探している方はぜひお声がけください!
お掃除してきれいに保ちます〜😁 犬さんや猫さんの面倒も見ます😄
私こういう状況が楽しいタイプなのかな…。こんな40歳になってはいけないよ…
個人的には貯金よりも『定期的に入ってくるお金』がある方が大事だなと思うんですけど、私の認識はこの生活でちょっとバグっているので、普通の日本人の方にはあまり参考にならないかもしれないです。
月の収入が少ないから安く請けるわけではないです
ここよく誤解されるんですが、今フルタイムで働いて月3万円の収入なわけではないです。
以前人日2万と言ったら安い!と言われたので、あーやっぱり安いのかな、と思ったら相手は人月だと思ってたらしくてびっくりしました。普通に生きていけないだろ。
月10万でフルタイムの仕事とかしないし、今東京で月35万の仕事があっても今の暮らしの方が好ましいと思う。私にとっては場所と時間の自由は換金できない価値があって、少しのお金でそれを手放すより月5万円の予算で放浪生活を続けていた方が幸福度が高いようです。
とはいえもっと稼がないとだけど…
私は東京ではフリーランスとして生き延びられなさそうなので、みんな偉いなあと思って見てます。
海外ノマド=情報商材???
他の人に言われて驚くのですが、海外ノマドというと情報商材と結びついてるイメージがあるみたいですね。
それって一昔前にヒルズ族のキーワードで流行ってたような情報商材屋さんが、新しいキーワードとして海外ノマドにスライドしてるだけなんじゃないかなと個人的には思ってます。キラキラしたライフスタイルを(仕事を頑張らずに濡れ手に粟で)送りたかったら情報商材を買え的な。
Twitterでひたすらポジティブポエムと射幸心を煽る写真だけ垂れ流してて、でも実在する人物かどうかが分からなかったりするアカウントは多分そういうのじゃないかな。
もちろん実態のある人もいるし、私もそりゃ情報を売ったりサロンを開いたりが定期的な収入になるならいいなあと思いますけど。
私自身は、海外ノマドをやってる人はこのどちらかかなと思ってます。
- リモートで仕事できる人か
- 不労所得があるか(私の不労所得の定義としては、不動産や金融資産からの収入とか)
貯金でやってる人はノマドというより世界一周の人というイメージ…
お金が腐るほどあって一生遊んでいる、というのでなければ、いずれ日本に帰るんだろうし。
不労所得というとブログ収入やアフィリエイトって考える人もいますね。
ストック収入になるという点では確かにそうなんですけど、私の知っているそれだけで生活をまかなっているレベルのガチのブロガーさんやアフィリエイターさんはすごく時間と頭を使ってやってるので、不労収入というのはちょっと違うかな。
少なくとも情報商材アカウントが謳っているような、何か他の人の知らない秘密を得たら月7桁の収入が自動的に入ってくる!みたいな感じではないです。
ブロガーとアフィリエイターって私の認識としては『文筆業・情報配信・人気商売』と『マーケッター・セラー』という全く別のもので。(両者を兼ね備えている人もいます)
私は今のところどちらもあまりうまく行ってないというか、アフィリエイトの素質はないみたいです
そういうのをもし期待されて私のブログを読んでいる方がいたら、私なんかよりも坂内学さん(@manabubannai)とかをフォローした方がいいと思う。
リモートで仕事の話ですけど、私はブロガーさんやアフィリエイターさんもこちらの定義に入るんですが、他にも色々あります。プログラマー・エンジニア、Web制作、プロジェクトマネージャー・ディレクター、デザイナー・イラストレーター、文筆業・著述業、翻訳家、とか。
一回作ったらお金を運んできてくれるストック型か、プロジェクト単位でやった分だけ報酬があるフロー型かの違いはあります。
デジタルノマドイベントで知り合う他の国のデジタルノマドはスキルで仕事をするフロー型の人が多い印象です。アプリ・サービス開発者とか機械学習エンジニアとかデザイナーとか。日本人以外のブロガーに遭遇したことってそういえばまだないなあ。ライターやジャーナリストはいるけど。
リモートで仕事というと日本の場合は大抵はフリーランスか事業主になると思うんですけど、会社に所属しながら場所に縛られないタイプの人もいます。組織に所属すると定期収入や社会保険などかなりのリスクを組織に持ってもらえるので、生活の選択肢が同等なら組織に所属したほうが安心ではあります。
今後の収入目標 ストック5:フロー5
今の収入だと何かあった時(具体的にはパソコンを盗まれたりパソコンが壊れたり、バイクに轢かれたり事故に巻き込まれたり)お金がなくて対応できず死ぬ可能性が高く、いくらノーガードの私でも別に死にたいわけではないので、もう少し収入を増やさないとな~とは思っています。
これはこの暮らしを始めた当初から言ってるんですけど、自分としてはストック5:フロー5が収入の目標です。
先程も触れましたが、一旦作れば定期的にお金を運んできてくれるものがストックで、これはブログやアフィリエイト、LINEスタンプ、電子書籍、自作アプリなどが入ります。ビジネスの仕組みを作って自分の事業を回すとかもストックに入るのかな。
ストックがあるとプロジェクト型の仕事がないときや移動が続いて作業がなかなかできない時、体調を崩して休んでいる時なんかに心強いです。
フローは自分がやった分だけ入るもので毎月あるとは限らないプロジェクト型のもの、私だとイラスト制作や寄稿、他の人のWordPressの改修とか。月契約のコンサルティングなんかも契約がなくなればゼロになるので、私の定義としてはこちらです。
これをストック5:フロー5の割合でそれぞれ数本もって、今のところは現実的な目標として、5万円ずつ計10万あれば私は今の暮らしを続けていくには充分かなあ。そりゃ欲を言えば100万ほしいですけど。
月10万収入があればヨーロッパ放浪も出来る…とか思っているんですが、この私の認識のバグりは収入ではなく支出の方から来ているの分かって頂けるでしょうか。
実際2017年7月〜10月のヨーロッパ放浪、臨時収入としてクラウドファンディングの10万円とLINEスタンプ貯金の10万円があったほかは月4〜5万程度の収入で回してました。月10万の収入があればヨーロッパ放浪できる!中央アジアも余裕です!この辺の数字ほんとちゃんとコンテンツにしないとね…
ストックとしては自分のLINEスタンプを増やしたり電子書籍を出したりもしたいのですが、ブログがもうちょっとなんとかならないかなー。せめて月10万PVは行きたいです。今のブログからの収入が2倍になるだけでもずっと楽になるというか、生存可能ラインを超える気がします。
フローは… 先ほど書いた通り、一通りはなんでも出来るのですが、これっていう特定の職務範囲もないし。何をお願いできるか分かりづらいだろうなと自分でも思います。何でも出来るは何も出来ないと同義というか。
ストック収入として月5万あれば私のバジェットライフスキルならフローが0でもなんとか行きていけそうですが、仕事人間としてはそれではいけないので、なんとか細々とでも仕事を作っていきたいです。とはいえ何しようかな…。今はお絵かきとPHPが楽しいので、しばらくは今目の前にあることを実直に頑張って積み重ねていくかな。
海外ノマドをやりたい人に私が言えること
海外ノマドと言っても要するに『場所に縛られず収入があって、その中で海外を色々行く人』ってことなので、人によって様々です。
私はスキルフリーランス寄りの貧乏ノマドで『パソコン1台で収益月7桁突破!』とか言ってるタイプじゃないので、あまり他の人に憧れられたり参考になったりする部分はないんじゃないかな?と思っていますが、その私の範囲で言えることとなると…
毎月入ってくる収入を作る
思い出づくりの1〜2年の世界一周なら日本で貯めた貯金でも大丈夫ですけど、この暮らしをずっとしていくなら、少なくとも数年するなら貯金よりも定期的な収入のほうが精神的にも頼りになります。世界一周系で貯金はあるけど収入のない人の話を聞いていると、いくら数百万円もっていても減るばかりの暮らしは結構メンタルに来るみたいです。お金で期限が決まるのもつまらないしね。
もちろん緊急時に対する保険や貯金はあった方がいいとは思います。
病院にかかれるだけの預金とか、新しいパソコンを買えるだけのお金とか、帰れる家があるなら日本に緊急帰国する分のお金とか。
定期的な収入、私は月5万あればいけるけど、普通の日本人だと10万くらいないと最初はつらいのかな。
もちろん多ければ多いに越したことはないですけど。
大きいのひとつでもいいけど、リスクヘッジを考えると小さいものを何本も持つのがいいのかなと思う。
その収入が不労所得なのか、ストック系なのかフロー系なのかというのは人によって違うとは思います。
既に投資資金があるなら不労所得、スキルと仕事があるならフロー系。ストック系はうまく行く人といかない人が分かれるんじゃないかな。(私がそんなうまく行ってないので笑)
基本あまり他人のこと見てないので、他の人をよく知らなくてすみません。
(ちょっと最近デジタルノマドで稼いでいるという感じの方をあまり知らないので、直接的なおすすめはしないことにしました。2021年追記)
私個人としては、スキル系リモートワーカーとして仕事を持つのが一番堅実ではないかなと思います。
今日本でやっている仕事で場所を選ばないフリーランスとしてもお客さんを持てそうなものがあれば、海外ノマドというか、海外リモートワーカーになるのはそんなに難しくない時代だと思う。
自分のブログは仕事をもらう窓口にもなるので、ブログ飯を目指すわけじゃなくても自分ブログを持つのは賛成です。
支出を抑えるスキルや知識を身につける
日本で働いていてたまの休みの海外旅行ならラグジュアリーなホテルもいいんですけど、8,000円のホテルに30日泊まってたら24万円かかるんで。日本なら高級マンション暮らしのレベルですよね。
『飛行機はビジネスクラス・プライオリティーパスで空港のラウンジ三昧、宿泊は有名外資ファイブスターホテルでホテル修行』みたいなラグジュアリーノマドも確かに存在はするし、そちらを目指すのもいいとは思うんですけど、それができるだけの収入を作るというのはやはり狭き門ではあるので。
他の選択肢として、支出を抑えるスキルや知識は持っていても損はしないと思います。
ドミトリーは極端かもしれないけど、個室で10ドルしない国や都市もあるしね。
実際、低所得の私が4年以上も海外放浪していられるのはこの部分の適性が他の人より突出してあるおかげだと思ってます。ナイトバスも苦にならないし、ドミトリー暮らしもそんなつらくないし、ローカルのご飯はだいたい大好きだし。
たまに私よりずっと若い方が「もうバックパッカー旅はつらい…」と書かれていると、少し複雑な気分になります(笑)
まあ私は海外デビューが遅くて、始めたばかりだからな〜。20代はじめとかからやっている人とは違うもんな。
海外で仕事をもらう縁を大事にする
これは私も精進しないといけなくて、決して私ができてるわけじゃないですけど…
世の中の事業家やビジネスパーソンの中に、知り合った縁で『よしこいつに仕事をあげてみよう』という有り難い人たちがいます。
海外に出ると、そういう人と知り合う機会が結構増えます。少なくとも私の場合はだけど…
多分、相手も慈善事業ではなくて、一緒に仕事をするって単なる友達とは違う仲間意識が生まれるので、ましてや海外でそれができるってすごく楽しいことなので。海外で楽しく仕事や遊びができる仲間ができたらいいなという気持ちから、試してくれているのではないかと思います。
私のTwitter見てる方は分かると思うんですけど、私プライベートではマイナスな出来事に思考を引っ張られやすいので、そういう厚意を持ってくれている良い人達に自分がぴったり合えるわけじゃないなというのが自分でも分かるので、ここ自分の課題だなあーとは思ってます。少なくともこちらはそういう人たちといるとめちゃめちゃ楽しいので、向こうにとっても少なくともプラスの存在になれる自分にならないとなって。
はっ、自分の悩みばかり書いてしまった。
ともかく海外に仕事をくれる人というのもいて、そういう人たちに貢献できたらいいですよね。
まとめ:たぶん私は支出を抑えるスキルと胆力でもってます
なんか『パソコン1台で海外で自由な暮らしで月7桁収益突破☆』みたいな話できなくてすみません!
もうちょっと収入が上がったらまた別な話もできるかもだけど、これが今のところの正直な私です。
多分今の私が他の人と違っているのは、支出を抑えるスキルと、全財産8万円なのに4万円のiPad買おうかなとか考えているこの向こう見ずな胆力だと思います。あまり見習いたいところではないですね。私も最初からこんなじゃなかったんですけど。
支出を抑えるスキルや知識はこのブログでこれからも配信していく予定なので、よろしくお願いします〜。