こんにちは、くみです。
シンガポールを訪れた時にStarHubが周遊SIMとして優秀だと聞き、さっそく買いました。
(周遊SIMとは、複数の国でお得なローミングプランで便利に使えるSIMのことです)
私は周遊SIMとして普段SIM2Flyを愛用しているのですが、果たしてSIM2Flyを超える部分があるのか…?!
StarHubのローミングに使えるプランの値段やスペックなどを調べてみました。
SIM2Flyのプランとの比較もしているので、SIM2Fly愛用者必見です!
※ この記事の文中の為替レートは2019年10月現在のものです。
※ 私自身はSIMを購入しシンガポール国内で使用しましたが、ローミングの動作はまだ未確認です。今度日本に行ったときなどに使ってみます。
StarHubのローミング・Happy Roam
シンガポール国内SIMとしても普通に使えるStarHubですが、今回気になったのはローミング周遊SIMとしての機能。さっそく見てみます。
StarHub プリペイドSIMローミングの特徴
StarHubプリペイドSIMの特徴としては、国外でもシンガポール国内と同じデータプランで使える点です。
この特徴をHappy Roamと呼んでいて、ローミング専用のプランがあるわけではないみたい。
(※ ボーナスでもらえるデータの中には、国内専用分があったりします)
国ごとに料金が違ってきたりはしないので、想定しやすいですね。
またテザリングに対応しているそうです。ありがてえ。
StarHubデータプランの値段
データプランはかなりシンプルで分かりやすくてありがたい。
期間は1日・3日・1週間・4週間の4種類。4週間プランはデータ容量の違うプランが3つあります。
一番安いプランで1日1GB・3SGD(約232円)からと手頃です。
- 1日プラン: 1GB 3SGD(終了未定のプロモーション扱いだそうです)
- 3日プラン: 1GB 5SGD
- 1週間プラン: 1GB 8SGD
- 4週間プラン:
- 1GB 10SGD
- 2GB 18SGD
- 4GB 25SGD
公式サイト:WOW Prepaid Data Plan | StarHub Mobile より
2019年10月現在、1SGD≒77.4円くらいです。4週間プランで約774〜1,935円くらい。データ容量に限りはありますが、先進国の値段としてはお手頃で嬉しい。
データプランが使える国
データプランがサポートしている国は以下の通り。(Happy Roam Data Roaming Service | StarHub Mobile より)
東アジア
- China(中国)
- Hong Kong(香港)
- Macau(マカオ)
- Japan(日本)
- South Korea(韓国)
- Taiwan(台湾)
東南アジア
- Indonesia(インドネシア)
- Malaysia(マレーシア)
- Myanmar(ミャンマー)
- Philippines(フィリピン)
- Thailand(タイ)
その他
- Australia(オーストラリア)
- Canada(カナダ)
- India(インド)
- New Zealand(ニュージーランド)
- United Kingdom(イギリス)
- United States of America(アメリカ合衆国)
ヨーロッパはほとんどなく(イギリスだけ)、東アジア・東南アジア・北米・オーストラリア&ニュージーランドで役に立つSIMって感じですね。
SIM2Flyプランとの比較
私が普段愛用しているタイ・AISのSIM2Fly。アジアだけでなくアメリカやヨーロッパでも比較的安価で安定してネットにつなげる優れものです。
StarHubとSIM2Flyのプランを比較してみます。この辺はもう完全に自分のために書いてます。
Asia & Australiaプランで比較(東アジア・東南アジア・オーストラリアなど)
SIM2FlyのAsia & Australiaプランがカバーするエリアで比較してみました。
SIM2Fly Asia & Australia | StarHub | |
Japan(日本) | ○ | ○ |
South Korea(韓国) | ○ | ○ |
China(中国) | ○ | ○ |
Hong Kong(香港) | ○ | ○ |
Macau(マカオ) | ○ | ○ |
Taiwan(台湾) | ○ | ○ |
Singapore(シンガポール) | ○ | ○ |
Malaysia(マレーシア) | ○ | ○ |
Thailand(タイ) | △※ | ○ |
Vietnam(ベトナム) | ○ | × |
Cambodia(カンボジア) | ○ | × |
Laos(ラオス) | ○ | × |
Myanmar(ミャンマー) | ○ | ○ |
Philippines(フィリピン) | ○ | ○ |
Indonesia(インドネシア) | ○ | ○ |
Brunei(ブルネイ) | ○ | × |
India(インド) | ○ | ○ |
Sri Lanka(スリランカ) | ○ | × |
Nepal(ネパール) | ○ | × |
Australia(オーストラリア) | ○ | ○ |
Qatar(カタール) | ○ | × |
※ SIM2Flyのローミングプランはタイ国内では使えませんが、代わりにAISの廉価な国内向けプランが使えます。(プランについて詳しくはこちら:タイのプリペイドSIMまとめ!購入方法・AISやTrueのおすすめデータプラン・設定など)
※ StarHubで他にも使えるカナダ・ニュージーランド・イギリス・アメリカ合衆国はSIM2Flyだと別のプランになるのでこの項目では比較しません。
東南アジアだとベトナム・カンボジア・ラオスはStarHub非対応なので、SIM2Flyになりますね。(周遊ではなく一カ国だったら現地SIMも良いけど)
特にカンボジア・ラオスにプラスしてマレーシア・ミャンマーはSIM2FlyのBorder Countriesプランが安くて良いので(7日間2GBで99THB・約346円)、SIM2Flyを使ったほうが良さそう。
SIM2Flyが意外と南アジア(インドやスリランカ・ネパール)にも強いのはさすがです。あとなぜカタールが入っているのだろう。アジアと言えばアジアなのかもしれないけど…
次にプランのスペックを比べてみます。
- SIM2Fly:8日間 4GB 299THB(約1,046円)
- StarHub:1日1GB 3SGD(約232円)/3日1GB 5SGD(約387円)/1週間 1GB 8SGD(約619円)/4週間 4GB 25SGD(約1,935円)
1週間で見ると、データ量はSIM2Flyの方が4GBと安心ですね。どれくらい使うかは人によるけど。
日本に滞在する場合
日本に2週間以上滞在する場合などは、例えば
- SIM2Fly 8日プラン×2 = 計16日 4GB+4GB 598THB(2,092円)※ 8日ごとに新しいプランに申し込み
- StarHub 4週間 4GB 25SGD(約1,935円)※ 4週間まで同じプランで行ける
となり、データ量が足りるならStarHubの4週間プランを使ったほうがよさそう。
Globalプランで比較(北米・ヨーロッパなど)
StarHubのHappy Roamプランはヨーロッパの国にほぼ対応しておらず、イギリス以外のヨーロッパは自動的にSIM2Flyに軍配が上がります。
イギリス、カナダ・アメリカ、ニュージーランドの場合は、4GBプランで比べるとStarHubの方が期間が長くて安いですね。この4カ国ならStarHubが良さそう。(SIM2Flyには6GB 849THBのプランも出来ましたが)
- SIM2Fly Globalプラン:15日 4GB 799THB(約2,795円)/6GB 849THB(約2,970円)
- StarHub Happy Roam:4週間 4GB 25 SGD(約1,935円)
ヨーロッパ向けでは他に3G接続だけど安いThreeや北欧に強いairBalticcardなど周遊に適したSIMがありますが、私自身はSIM2FlyとThreeしか試しておらず、自信を持ってのおすすめがまだできない。
airBalticcard試してみたいけど、北欧に行ける身分にいつなれるだろうか…。
StarHub プリペイドSIM情報詳細
StarHub プリペイドSIMの種類と値段
販売されているプリペイドSIMは3種類。
- 8SGD(約619円):10SGD分のクレジット(90日有効)/シンガポール国内で使えるデータ800MB(30日有効)
- 15SGD(約1,161円):15SGD分のクレジット(180日有効)/シンガポール国内で使えるデータ2.2GB(180日有効) /
- 50SGD(約3,871円):50SGD分のクレジット(180日有効)/シンガポール国内で使えるデータ100GB(10日有効)/ローミングで使えるデータ5GB(30日有効)
他にもInternet SIMやTravel SIMなどがあります。
ローミング目当てなら8SGDのSIMがいいのかな。でもHappy Roamの説明ページに15SGDと50SGDのSIMにしか言及してないのがちょっと気になるんですよね…。8SGD買う方は念のためHappy Roam使えるか確認してみてください。
私はその時シンガポールで800MB以上使うと思ったので15SGDの方を買いました。しかし2.2GBといっても数カ月に渡って小分けに使えるタイプのようなので、長期滞在者じゃないとうまく使えないかも。(1.2GBは180日間の間いつでも使えて、その他に1ヶ月200MBが2〜6ヶ月めに配分されるらしい)
StarHub プリペイドSIMカードを購入できる場所
StarHubのプリペイドSIMカードは基本的にオンラインで予約してチャンギ空港で受け取りか、シンガポール国内各所での購入となります。
オンライン予約はこちら。
シンガポール国内で購入できる場所はこちら。
- StarHub Shops
- StarHub Exclusive Partners
- セブンイレブン
- Cheersコンビニエンスストア
- SingPost
- チャンギ空港T1, T2 & T3到着エリア内StarHubカウンター
- UOB Currency Exchangeカウンター(チャンギ空港T1, T2 & T3)
- Travellersカウンター(チャンギ空港T1, T2 & T3到着エリア)
私は15SGDのSIMカードをWestgateのStarHub Shopsで買いました。(StarHub Shop Westgate – Google マップ)
いつでも潤沢にSIMカードがあるというわけではなさそうなので、滞在時間が短い方は注意です。知り合いの方は15SGDのSIMがほしかったけど予約無しでチャンギ空港に寄ったところ50SGDのものしか買えなかったそうです。(おそらく品切れ)
日本のAmazonでは販売されていないですね。(検索するとStarHubと書いてある商品は出てくるんですがパッケージが違う。何なのだろう?)
シンガポールのプリペイドSIMは2014年4月から悪用を防ぐために政府が所有枚数の制限を実施していて、ひとつのID(日本人ならパスポート)につき3枚しか所有できなくなっています。国外で買えないのはそういう事情が関係していそうです。
トップアップ(残高追加)方法
トップアップはシンガポール国内ならトップアップカードが売っています。
シンガポール国外からはブラウザもしくは後述のStarHub Prepaid Appで出来ます。
日本のVisaデビットカード(スルガ銀行)でアプリ経由でトップアップしてみたところ、問題なくトップアップされました。Cash Passportははねられたのでプリペイド系は厳しいのかな…?
SIMの有効期間と延ばす方法
有効期間はアプリを見ると分かるのですが、プリペイドSIMなら初期設定で90日か180日、それが過ぎるとクレジットもSIMの有効性も失われます。これはデータプランの期間とは関係なさそう。
有効期間が過ぎたあとはSIMは使えなくなるそうです。
トップアップすると有効期間が延びます。
FAQには15日から180日延びると書いてあるだけだったのですが、試しに20SGDトップアップしてみたところ有効期間80日が180日に延びました。(最高180日のようです)
今度機会があったら残り10日で10SGDトップアップしてどれくらい延びたか確認したりしてみます。
SIM購入からHappy Roamを使うまで
公式サイトではこのように説明されてますね。(Happy Roam Data Roaming Service | StarHub Mobile)
- ステップ1:SIMを買う
15SGDと50SGDのものしか名指しされてないのが気になりますが…
購入は事前に予約してチャンギ空港で受け取るか、またはシンガポール国内の各所で購入できます。購入場所の詳細は後ほど。 - ステップ2:他の国に着く前に準備をする
シンガポール人目線で書いてあるので、シンガポールから他の国に飛ぶ前に準備しよう、と書いてありますね。
次の2点を準備しておくようにとのこと。- StarHub Prepaid Appをダウンロード
- APN設定を準備
StarHub Prepaid App
StarHubのアプリは複数ありますが、プリペイド用は『StarHub Prepaid App』です。ポストペイドはまた別アプリみたい。
StarHub Prepaid App
StarHub Ltdposted withアプリーチ
- クレジットの残高と有効期間の確認
- データ・通話・SMSの残量確認
- データや通話バンドルプランの申し込み
- クレジットの追加(トップアップ)
- その他購入履歴の確認など
ができます。UIはすっきりしていてかなり分かりやすい。(ありがてえ)
言語は英語と中国語に対応しています。
シンガポール国外でトップアップする時にSMSによるOTP認証が必要になるかもしれないので、SIMは必ずアクティベートしてからシンガポール国内を出るようにと書いてありました。
APN設定
APN設定はわざわざした覚えが無いので、Androidは自動設定されるのではないか?と思うんですけど。
いちおう公式FAQから情報を転載しておきます。(Prepaid Roaming | StarHub Mobile Support )
- APN: shppd
- Username & Password: <blank>
iOSユーザはここにStarHub 27.2(か以上)設定があることを確認してくださいとのこと。
Settings -> General -> About -> Carrier -> StarHub 27.2
あったら Settings -> Mobile Data Options -> Mobile Data Network -> Under Mobile DataでAPN: shppdを入れ、なかったらAPNプロファイルを指定のURLからインストールするそう。詳しくはFAQで『6/17How do I set my Access Point Name (APN)?』を確認してください。
StarHub USSDコード
役に立つUSSDコード。
今の時代アプリがあるのであまり使わないですが、ネットにつながっていない時などには便利です。
- 総合メニュー(残高確認など他のメニューにいけます):*123#
- 残高確認:*123*1#
- データプランなどの購入:*123*3#
StarHub HappyRoamまとめ・所感
SIM2FlyやThreeに比べて対象国はけっこう限られますが、場合によってはSIM2Flyよりも安く使えて重宝しそうです。
特に私の場合、イギリスとかカナダに行く機会はあまりないと思うんだけど、日本にある程度長くいるならSIM2Flyより良さそうなのはありがたい。
使ってみるのが楽しみです!
またシンガポール自体にはそんなに行かないのですが、シンガポールでカフェや大学のWi-Fiを使う場合などSMS認証によるユーザ登録のためにシンガポール番号が必要、というようなケースが確かあったので、トップアップによってシンガポール番号を維持できるなら嬉しいな。
世の中にはまだまだ便利なSIMがたくさんあるんでしょうね〜。ワクワクします…😃
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基本情報:現地プリペイドSIMを使ってインターネット
どこでも使える:SIM2Fly|ローミング周遊SIM比較(2018)
東南アジア:
タイ (2019)|ベトナム|マレーシア (2019)|インドネシア (2022)|ラオス (2017)|カンボジア (2017)|ミャンマー (2016)|フィリピン (2017)|シンガポール|
東アジア:台湾 (2015)
中央アジア:キルギス (2018)
南アジア:モルディブ (2022) インドSIM何度か買ってるのに書いてない…
ヨーロッパ:
ジョージア (2017)|ポーランドSIMでEU内ローミング|ヨーロッパ用周遊SIM比較 (2018)|マルタ (周遊SIM利用、2018)